〈Topic〉こんにゃくコンシェルジュ 光野幸子さんに聞く

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NYで専門店開き、啓蒙活動
群馬県産 こんにゃくを日米の懸け橋に

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出来たてのさしみこんにゃく(酢みそと大葉)

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精粉と水を混ぜた後のこんにゃく。この後、少し時間をおき、ゆでたら出来上がり

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5月29日の「こんにゃくの日」にちなみ、ニューヨークでこんにゃく専門店「The Tokyo Tapas Café」を開いているこんにゃくコンシェルジュの光野幸子さんに当地でお話を伺った。光野さんは現在、こんにゃくを米国で広げるためにさまざまな活動を行っている。
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そもそもこんにゃくに視点を向けたきっかけは、10年前に米国に来た時にさかのぼる。子供が通っていたスクールのボランティア活動として何か日本食を紹介したいと考え、たどり着いたのがこんにゃくだったという。こんにゃくは精粉に水を混ぜると30倍ほどに膨らみ、満腹感や腸のデトックス効果があるので、肥満大国である米国にぴったりの食材だと考えた。また、光野さんは特に中間層以下の人々に注目してもらいたいと話す。こんにゃくヌードルなどを日本の群馬県から輸入すれば簡単においしく食べられるということを理解してもらいたいという。さらに健康にあまり関心がない人にも、こんにゃくヌードルを食べて健康になってほしいという願いもある。しかしそんな思いとは裏腹に、こんにゃくを紹介し始めた当初はなかなか周りの人に理解されず、一歩進んでは百歩下がるような期間が長く続いたという。だがようやく、半年ほど前からこんにゃくの生産90%以上を誇る群馬県の県庁からの協力を得た。その結果、最近ではNHKでも取り上げられるなど少しずつメディアへの露出も増え、ニューヨークにもこんにゃくブームがじわじわと押し寄せている。
光野さんは今後について「アメリカ人の肥満撲滅に関わる団体にこんにゃくの素晴らしさを広め、ひいては群馬県産のこんにゃくの普及活動につながるよう精を出したいと考えています」と話し、ニューヨークの病院にサンプルを提供したり、肥満対策を掲げているNPO団体と提携したり、ウェブサイトを更新するなど、全米のこんにゃくの啓蒙(けいもう)活動に力を入れ、日米両国に良い影響を与え合う、日米の懸け橋となる役割を果たしたいと意気込みを述べた。
▪こんにゃく粉とこんにゃくヌードルの問い合わせ▪
ウェブ】konnyaku-usa.com/
【Eメール】konnyaku.usa@gmail.com
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年6月6日号掲載)

 

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