職人技光る、薄衣の高級天ぷら

衣を極限までに薄くまとわせた職人技が光るエビの天ぷら

天ぷらを揚げる松井雅夫シェフ

200ドルのコースで味わえる天丼

新鮮なネタで味わい深い鮪・鯛・鮑酒蒸しの造り

米国大戸屋が、一流料亭「なだ万」で腕を振るった松井雅夫氏を料理長に招き、７月中旬、ニューヨークのミッドタウンにオープンした高級天ぷら専門店「天婦羅まつ井」。
調理人として47年の経験を持つベテランの松井シェフによる天ぷらは、「軽やかで繊細な食感、素材を包む“衣”はあくまでも薄く、芸術的」と賞賛されている。
東京の築地市場で仕入れたキスやアナゴのほか、野菜や一部の魚介類は現地調達することで、天ぷらに欠かせない旬の食材を常に確保、上質のごま油と綿実（めんじつ）油をブレンドした特製油で丁寧に揚げていく。
ディナーは旬の食材を使った、先付、前菜、蒸し物、造り、天婦羅、凌ぎ、食事、お椀、香物、甘味の「10品目コース料理（200ドル）」と、ＶＩＰルームでのみいただける「天婦羅おまかせ（240ドル）」の２種類。天ぷらは、季節に合った新鮮な食材を調理し、客の食べるスピードに合わせ、カウンター越しに揚げたてを提供する。
カウンター９席、テーブル10席、ＶＩＰルームカウンター５席の全24席に、バーカウンターが５席。完全予約制となり、ＶＩＰルームは電話の受付のみ。
また、これらの設計・施工は、ＹＴレゾリューション（高崎康裕社長）が行い、洗練した和の空間を演出している。

【営業時間】月―土　午後６時〜11時
【住所】222 East 39th St（bet 2nd & 3rd Ave）, NYC
【電話】212-986-8885
【ウェブ】www.tempuramatsui.com

（「WEEKLY Biz」（ニューヨーク）2015年８月８日号掲載）