サー中松博士「楽な道より難しい道を楽しんで選ぶべし」

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NYで講演会「打ち破る力」

サー中松博士

講演で発明に対する思いや人生に取り組む姿勢などを語るサー中松博士=9月23日、ニューヨーク(撮影:野村)

ニューヨークの日本クラブは9月23日、サー中松博士(中松義郎さん)を招き講演会「打ち破る力」を開催した。
サー中松博士は、国際創造学者、工学・法学・医学・科学・人文学博士で、エジソンを抜き、世界第1位の発明件数を誇る“発明家”として知られ、イグ・ノーベル賞創立者が公式ホームページで、「おそらく地球上で最も偉大な人」と紹介されている。

5歳で最初の発明をし、14歳の時に灯油ポンプ、19歳でフロッピーディスク、ほかにカラオケ、ファクシミリ、canada goose Constable Parka カテーテル、無線消化器体内検査装置、人工心臓、燃料電池など、発明件数はエジソンの1093件を抜き3445件以上だ。米国科学学会で「世界一の偉大な科学者」に選定されている。

講演、始終明るい雰囲気

サー中松博士の講演を熱心に聞く参加者たち

サー中松博士の講演を熱心に聞く参加者たち=同

講演会では、今年で87歳になる博士の軌跡とともに、発明は「愛」から生まれるという博士の発明に対する思い、また、楽な道より難しい道を楽しんで選ぶべしという「撰難楽」を説き、人生に取り組む姿勢などを語った。さらに、今まで前例が2人しかいない導管がんになり、「余命2015年末まで」と宣告されたにも関わらず、自身の新治療法の発明をどう進めているかを、自作の歌を交えて披露し、会場の参加者も Expedition Parka合わせて歌った。博士独特の語りで、会場はときに笑いがあふれ、始終明るい雰囲気となった。
最後の質疑応答では多くの質問が投げ掛けられた。中でも現在の日本の若者に対しては元気の無さを指摘し、人生を最も価値のあるものにするために努力を怠らないこと、あきらめないことの重要性を話した。
近日、本紙でサー中松博士の単独インタビューを掲載予定。
(ニューヨーク・ビズ 2015年10月3日号掲載)

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