ダミヤノフ選手に注目
21日、NYで開催
「鉄人」 | |
ザハリ・ダミヤノフ選手(ブルガリア) |
「スペインの鷲」 | 「ウクライナの雷鳴」 | 「シベリアの狼」 |
アレハンドロ・ナヴァロ選手 (スペイン) | オレクサンダー ・イエロメンコ選手 (ウクライナ) | ダルメン・サドボカソフ選手 (ロシア) |
1200万人の道場生が所属する国際空手道連盟極真会館。その国際大会である、「オールアメリカンオープン空手道選手権大会」が21日、ニューヨークのハンターカレッジ体育館で開催される。本大会は4年に一度、東京で開催される最高峰の全世界空手道選手権大会の前哨戦と位置付けられる無差別級のハイレベルな大会。北米をはじめ日本、欧州、ロシア、南米など世界各地の王者や、強豪選手が出場。来年、その第11回全世界空手道選手権大会が開催されるため、今年は例年以上に熱い闘いになるだろう。大会を主催する国際空手道場連盟極真会館国際部長・五来克仁師範に、今大会の見どころを語ってもらった。
国際空手道場連盟極真会館国際部長 五来克仁師範に見どころを聞く |
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今回、最も注目されるのは、やはり昨年のオールアメリカンで優勝し本大会4度目の優勝、3連覇を達成したザハリ・ダミヤノフ選手(ブルガリア)です。先日行われたヨーロッパ体重別でも重量級で優勝しています。「鉄人」と呼ばれるその冷静かつ、前へ押し込んでいく圧力は相手に自分の空手をさせない強さがあります。その圧倒的な強さは来年の世界大会でも優勝候補筆頭。そのダミヤノフに他の選手がどう挑むかが今大会の見どころでしょう。 「スペインの鷲」ことアレハンドロ・ナヴァロ選手(スペイン)も優勝争いに絡んでくるでしょう。世界軽重量級、全日本、ヨーロッパオープンと優勝しているナヴァロはまだアメリカンオープンでは優勝できていません。飛び蹴りなど技を縦横無尽に使い熱い闘いを繰り広げる組手スタイルで、今大会初優勝を狙います。 また「ウクライナの雷鳴」ことオレクサンダー・イエロメンコ選手(ウクライナ)も注目すべき選手です。昨年は伏兵ダルメン・サドボカソフ選手(ロシア)に敗退、7位という結果に終わりましたが、先日行われたヨーロッパ体重別では、そのサドボカソフ選手を決勝で破り軽重量級で優勝しています。アメリカンオープンでも、その力を見せてくれると思います。 そのダルメン・サドボカソフ選手は昨年の大会でイエロメンコ、ナヴァロと優勝候補を倒し、決勝でもザハリを追い込み大会を盛り上げました。「シベリアの狼」が今年は優勝候補の一人として頂点を狙ってくるでしょう。 日本からは世界軽量級王者の「Little Bull」小沼隆一選手が参戦します。小さい体ながらそのアグレッシブな戦いで、無差別級に挑みます。今月行われる全日本ウェイト制大会には出場せず、この大会に焦点を合わせ集中してきています。無差別級の今大会でどこまでやれるか楽しみです。
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次号(6月14日号)では、ニューヨーク極真道場から出場するダニエル・ミリチェヴィッチ(セルビア)、マレック・ムルス(米国)両選手の試合への意気込みを紹介する。 (「WEEKLY Biz」2014年6月7日号掲載)