〈インタビュー〉ロビンインテリア

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世界の流行を、地域に還元する北九州の建築会社
企画から設計、施工までの一貫方式

ロビンインテリア 

この場所からさまざまなデザインが生まれる(同社提供)

住宅も家具もさまざまな要望を迅速に実現

世界の流行を、地域に還元する「ロビンインテリア」(代表取締役:池浦泰德氏)は、福岡県北九州市小倉北区に本社を置く建築会社でレストランやブティックなどの商業施設を中心に、住宅、家具の企画から設計、施工までを一貫して行っている。

ポリシーは「オートクチュール」

同社の特徴は、世代を超えた「オートクチュール」のポリシーにある。60年前、母である池浦照代さんが同社の前身となる「ロビン洋装店」を小倉に創業。日本国外の生地や高級ブランドのデザインを取り入れて、オーダーメードで仕立てた婦人服を販売した。オートクチュールを先駆けて行った、地元で先端を行く会社だった。1979年、息子で現・代表の泰德さんが西武百貨店のインテリア部門での経験を経たのち、ロビン洋装店のインテリア部門をスタートさせる。81年「ロビンインテリア」として独立し現在に至る。38年間続く同社では現在、泰德さんの息子の将寛さんが代表を引き継ぐ準備を進める。祖母から受け継いだオートクチュールのポリシーで、顧客の好みやライフスタイルにあった設計プランを提案している。

もう一つの特徴は、設計と施工の両方を行うことにある。通常は設計と施工は別の会社で行うため時差が生まれ、対応が遅れがちだが、同社では常に迅速な対応が可能となる。営業も設計も施工も「オールマイティー」にこなすことで、顧客のさまざまな要望を実現可能にしている。

将寛さんは東京の建設会社で設計、施工、営業と幅広く経験を積んだ。取引は今も続き、都心の大型デパートにある有名ファッションブランドの店舗なども手掛けている。もちろん東京で得る最先端の情報は地元北九州の顧客への提案にも役立てている。

デザインのセンス欧州やNYからも

デザインのセンスは東京だけでなく、欧州やニューヨークからも取り入れている。「ニューヨークでは、ジャック・ヘルツォークやフランク・ゲーリー、フランク・ロイド・ライトによる建物など、日本にいるとありえないと思う構造が刺激になります。レンガ造りの古い建物を新しい店舗の個性として生かすところも、日本で古民家をリノベーションする動きに通じていて勉強になります」と語る。

顧客と“一緒に”いいものを

将寛さんが大切にしているのは「人とのつながり」。顧客と“一緒に”いいものを作り上げることが一番の喜びだという。「これからも『自分が手掛けた』と胸を張って言える店舗や住宅をたくさん作っていきたいです」と今後の意欲を見せた。

◎情報
ロビンインテリア株式会社
【住所】福岡県北九州市小倉北区船場町5-5
【Eメール】m-ikeura@robin-interior.com
【電話】093-521-1521
【ウェブ】www.robin-interior.com

(2019年1月19日号掲載)

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