「Brooklyn Ramen」や「おむすび権米衛」など
店内で作った総菜や弁当提供
元ニューヨーク・メッツ監督のボビー・バレンタイン氏（左）と握手をするＫＡＴＡＧＩＲＩの磯田道明社長＝12日、ニューヨーク（撮影：池浦）
日系スーパー「ＫＡＴＡＧＩＲＩ（片桐）」はニューヨークのミッドタウンで12日、グランドセントラル店のグランドオープンを前に、地元メディアなどを招きイベントを行った。
同社の磯田道明社長が「15日にはグランドオープンします。ぜひ足を運んでください」とにこやかにあいさつをすると、元ニューヨーク・メッツ監督のボビー・バレンタイン氏が乾杯の音頭を取った。
続いてあいさつに立ったグランドセントラル店の和田圭店長は「おにぎり、すし、ラーメンといった米国人も好むテナントが入っています。ランチの需要に応えたいと思っていますので、今後ともぜひごひいきを」と述べた。59丁目店で新しく店長となった井上優美さんも「1907年に創業したＫＡＴＡＧＩＲＩは110年の歴史があります。59丁目ともどもよろしくお願いします」と述べた。
グランドセントラル店でマンハッタン初出店となった「おむすび権米衛」の代表取締役の岩井健次氏もあいさつした。
イベントでは同店に出店する「Brooklyn Ramen」のラーメンや、「おむすび権米衛」の同店限定品「明太子チーズ白米」など人気のおにぎりが振る舞われたほか、焼き鳥や刺し身、ウニ、揚げ物なども出され、来場者は舌鼓を打った。伊藤園からの各種お茶も振る舞われた。
和田圭店長「日本の文化を発信できる場に」
グランドセントラル店の和田圭店長
井上優美・59丁目店店長
和田店長は同店オープンにあたり、「（ニューヨーク２号店である）ここはガスが使えますので、以前からやりたかった、体に良いものをニューヨークの人に提供する総菜や弁当を店内で作ることできる」と59丁目との違いを語り、今後は「41丁目界隈には他にも日本食を提供する店が多いので、もっともっと増えていって、“日本ストリート”から“ジャパンタウン”にしたい。ここをコミュニケーションの場として提供し、日本の文化を発信できる場になれば」と抱負を語った。
「将来的にはグランドセントラル駅とも連動していきたい」の構想も明かした。
また、久しぶりの女性店長となった井上さんも「新しい世代につなげていき、日本の文化を発信していきたい」と抱負を語った。
イベントも多数企画しているという。
新鮮な野菜もずらり
みそなども豊富に並ぶ
米、そうめん、うどんといった日本人の主食も多数
綾部さん「日系のスーパー、頼もしい」
イベントに訪れたお笑いコンビ・ピースの綾部祐二さん＝写真＝は、本紙の取材に対し、日系スーパーについて「ニューヨーク進出にあたって日系のスーパーがあるのは心強い」と語り、「実は、ニューヨークでは日本食が一番好き」だという。同店で「ほんだし」を見つけ、「ニューヨークで『ほんだし』があるとは思わなかった。おふくろにみそ汁の作り方を教えてもらってこっちでも作りたいと思います」と話し、「ホント頼もしい」と終始笑顔だった。
◎情報
KATAGIRI グランドセントラル店
【住所】370 Lexington Ave, Suite#107（41st St bet Lexington & Park Ave）
【電話】917-472-7025
【営業時間】月―金 午前８時〜午後10時 土・日 午前10時〜午後８時
【ウェブ】katagiri.com/
（2017年５月20日号掲載）
