1000人取材通じ「成功の法則」 邦字紙発行の高橋さん

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取材に応じる高橋克明氏=2022年12月19日、ニューヨーク(時事)

取材に応じる高橋克明氏=2022年12月19日、ニューヨーク(時事)

【ニューヨーク時事】約1000人の成功者らに取材して得た共通点とは─。米ニューヨークの週刊邦字紙「ニューヨーク BIZ」の発行人、高橋克明さん(49)が、約20年間続けてきた著名人へのインタビューを通じつかみ取った「成功の法則」を1冊の本にまとめた。会ったのは北野武さん、イチローさん、トム・クルーズさんら各界の豪華な顔触れ。取材対象が増えるにつれ、幾つかの共通の特徴を見いだしたという。

高橋さんが出版したのは、「NYに挑んだ1000人が教えてくれた8つの成功法則」(角川書店)。取材相手が300人に達しても全く見えなかったが、異業種の人々が話す内容に類似点があると最終的に確信し、8項目に分類した。

「誰の前でも緊張したことがない」。高橋さんは持ち前の度胸、時に「アポなし」でも直接取材を敢行する行動力を武器に、読者が求める質問をぶつけてきた。故日野原重明氏の「人生は愛だからね」という言葉、プロボクシングの元世界5階級王者フロイド・メイウェザー氏の「がむしゃらに頑張ろうぜ」とのメッセージが、特に心に刻まれている。

高橋さんは岡山県出身で、9月8日の「ニューヨークの日」生まれ。2000年、周囲の猛反対を押し切り、子どもの頃から憧れていたニューヨークに当てもなく移住した。苦労が続いたが、「第1希望の人生だと思う。楽しいです」と飛び切りの笑顔を見せた。 (2022年12月26日配信)

(2023年1月7日号掲載)

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