BOUT. 332
作詞家、作曲家アーティスト YOSHIKIに聞く
セントラルパークに「ENDLESS RAIN」を響かせる
日本人初、Global Citizen Festivalのステージへ
9月26日(土)、ニューヨーク・セントラルパークの「グレート・ローン」で開催される「Global Citizen Festival 2026」。約6万人が集うこの世界的なステージに、YOSHIKIさんが日本人アーティストとして初めて出演する。レニー・クラヴィッツ、ジョン・レジェンド、アリシア・キーズ、TOMORROW X TOGETHERらが名を連ね、俳優のヒュー・ジャックマンがホストを務める大舞台だ。今年6月に開催された「Global Citizen NOW: Tokyo」でヘッドライナーを務めたYOSHIKIさんが、その勢いのままニューヨークのステージに立つ。リハーサルの合間を縫って取材に応じてくれたYOSHIKIさんに、今の心境と、このステージにかける思いを聞いた。(聞き手・高橋克明)

日本人アーティストとして初めてのGlobal Citizen Festival出演です。今のお気持ちは。
YOSHIKI 気合い、すごい入ってます。今まで自分でも数々の大きなイベントに出演させていただきましたけど、その中でもひょっとしたら一番、気合が入っているというか、エキサイティングな気持ちでいます。仲のいいK-POPの方たちも出演するので、それも楽しみなんですが、日本人としては初めてなので、日本の皆さんが応援に来てくれると非常にうれしいです。僕の出演が発表されたのは結構直前だったので、正直アウェイ感があるんです。だから、皆さん一人一人の応援が、すごく励みになります。
6月の「Global Citizen NOW: Tokyo」でのヘッドライナーが、今回のきっかけになったと伺いました。今回のステージで届けたいことは。
YOSHIKI もともとチャリティーと連動しているイベントなので、音楽はもちろん、愛のメッセージを届けたいと思っています。東京の時も実はギリギリの発表で、&TEAMさんや、ラッパーの唾奇(つばき)さん、AIさんなど、いろんなアーティストのファンの方たちで埋め尽くされていて、アウェイ感も多少あったんですけど、それでも結構いいステージができたなと思っています。今回もなぜか僕の発表は最後になったんですが、まだ僕の音楽に触れていない人たちに、自分の音楽をどこまで伝えられるか。それを今、すごく考えているところです。
クラシックとロックの融合が持ち味のYOSHIKIさん。今回のステージで、サプライズは。
YOSHIKI サプライズというか、僕自身、今もまさにそうなんですけど、いろんなことが同時に進んでいて。このインタビューの前後でも、プロダクションミーティングや出演者の方たちとやり取りをしていて、ギリギリまで内容が動いています。ただ、一つだけ確実に言えるのは、「ENDLESS RAIN」の大合唱を、ぜひ皆さんにやってほしいということ。あとは「RED SWAN」、アニメ「進撃の巨人」のテーマ曲になった曲で、これもやろうかなと。一番言いたいのは、初めて日本人として出るので、日本人の皆さんが会いに来てくれると心強いということ。日本人パワーを見せてほしいです。僕、あまりお願いすることってないんです。いつも強行突破してきたタイプなので。でも今回は6万人ほど集まるイベントで、大きな壁をまた一つ越える時が来たんだな、という気持ちがあります。
昨日、南カリフォルニア日米協会の創立117周年記念ガラで「国際市民賞」をいただいたんですけど、117年という長い歴史の中で、世界大戦の時期も含めていろいろなことがあった日米が、今こうしていい関係でいられる中で表彰していただいて、感慨深かったです。日本で生まれた曲「ENDLESS RAIN」を、皆さんとセントラルパークで響かせることができたら、歴史的なイベントになるんじゃないかなと思っています。
8月にジョシュ・グローバンさんとの「Forever Love」がリリースされました。この曲への思いを聞かせてください。
YOSHIKI ジョシュとはもう10年以上の付き合いで、友達なんです。「Forever Love」は、ジョシュがサビをすべて日本語で歌ってくれている。もともとウォルト・ディズニー・コンサートホールでの音源はリリース予定ではなかったんですが、あまりに評判が良くて、業界の方々も含めて「リリースしないという選択肢はない」ということで、急遽リリースが決まりました。30年前に作った曲が、時を経てこういう形でまたリリースされるのはとても光栄ですし、今年のアカデミー賞でもジョシュが歌ってくれた。友情としても嬉しいですし、この曲がアメリカでも響いて、これからも聞かれていくのはとても嬉しいです。

YOSHIKIとジョシュ・グローバン(Josh Groban)は、2026年7月にロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールで開催されたコンサート「YOSHIKI CLASSICAL 2026」で共演し、2026年8月28日にライブ音源「Forever Love (Live)」を世界リリース。
昨年、タイム誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれました。ご自身の影響力を、どう捉えていますか。
YOSHIKI 僕は至って普通に、頑張っているだけなんです。そのように周りが捉えてくれるのはとても光栄ですし、賞に関しては感謝していますが、自分自身は今、目の前にある目標を達成することに全力を尽くすだけ。今の目標は、セントラルパークで、日本から来た音楽家がここまでできるんだ、というのを見せつけたいということ。歴史的と言うと大げさですけど、それくらいの気持ちでやろうと思っています。今後続く日本のアーティストたちに、「彼らを誇りに思ってもらえるように」——日本語でうまく言えないんですけど、そう思ってもらえるように、命がけで頑張ろうと思っています。
僕もこの仕事を20年、ずっとYOSHIKIさんを追い続けてきましたが、毎回毎回挑戦して、命がけでやられているところに痺れています。お体に気をつけて。僕たちも当日、セントラルパークに向かいます。
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『Global Citizen Festival 2026』
・会場:セントラルパーク グレート・ローン(ニューヨーク)
・日程:2026年9月26日(土)(NY時間)
・出演:YOSHIKI、Ms. Lauryn Hill & Wyclef Jean、Lenny Kravitz、John Legend、Lainey Wilson、Shaboozey、TOMORROW X TOGETHER、Alicia Keys、Victoria Monét、YEONJUN 他
・ホスト:Hugh Jackman
・配信:Amazon Music、Apple Music、iHeart、TikTok、Veeps、YouTube
・公式サイト: https://www.globalcitizen.org/en/festival/nyc/2026/
・チケット:Global Citizenアプリで対象アクションに参加しポイントを獲得すると、無料抽選への応募、または一定ポイント取得後25ドルの寄付でのチケット確保が可能
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【プロフィル】YOSHIKI 作詞家、作曲家、「X JAPAN」「THE LAST ROCKSTARS」リーダーとしてピアノ、ドラムを担当。
これまでに天皇陛下御即位十年記念式典の奉祝曲、愛知万博公式イメージソング、ハリウッド映画のテーマソング、米ゴールデングローブ賞公式テーマソングを作曲するなどグローバルに活動。東京ドーム、カーネギーホール、マディソン・スクエア・ガーデン、ウェンブリー・アリーナ、ロイヤル・アルバート・ホール、コーチェラなど世界各地の会場に出演し、アジア人として初めて音楽の三大殿堂(マディソン・スクエア・ガーデン、ウェンブリー・アリーナ、カーネギーホール)を制覇。2026年7月にはロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールで2日間のオーケストラ公演を成功させた。2025年、米『TIME』誌「世界で最も影響力のある100人」に選出。米ハリウッドのTCLチャイニーズ・シアターに日本人アーティストとして初めて手形・足形を刻んだほか、『Variety』誌「International Achievement in Music」、Entertainment Community Fund「Medal of Honor」を受賞。2026年9月、南カリフォルニア日米協会「国際市民賞(Kokusai Shimin Sho)」受賞。自身が設立した米国の非営利公益法人「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じ、世界各地の災害復興、医療、教育、人道支援に数百万ドル規模の寄付を続けている。
公式サイト:jp.yoshiki.net/(日本語)
インスタグラム:@yoshikiofficial
X(旧:ツイッター):@yoshikiofficial
〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「ニューヨークBiz!」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、1000人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」担当。
(2026年9月26日号掲載)