〈インタビュー〉「Law Jackson Lewis P.C.」所属 ショーン・G・ハナガン弁護士に聞く

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移民法担当部門の代表

親日家で流ちょうな日本語で対応

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ショーン・G・ハナガン弁護士

法人の移民法業務および、フォームI―9コンプライアンスを扱うショーン・G・ハナガン弁護士。所属事務所の「Law Jackson Lewis P.C.(ジャクソン・ルイス法律事務所)」は全米各地の法人と個人と取引のある、いわゆる「全米」ランクの弁護士事務所で、労働、雇用関連案件を主に扱っている。
難しい案件があると、ほかの法律事務所から問い合わせが入ることもあるという同事務所は米誌USニューズが選ぶ『ベスト法律事務所ランキング』の雇用・労働部門で2015年には1位を獲得。現在、移民法担当部門には20人の弁護士と、サポート・スタッフが35人所属する。うち2人は移民局専属の弁護士経験もある。
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ハナガン弁護士は移民法担当部門の代表も務め、多忙な毎日を送っているが、「若いころに思い描いていた“国際弁護士になったらこんな毎日だろうか”という姿と、かなり近い仕事ができていると感じています。大変ですが、やりがいがあってうれしいです」と流ちょうな日本語で話す。
同氏は2年半の日本滞在経験がある親日家。妻も日本人で「自宅では毎日日本語を使いますよ」と笑顔。今までに平均して全体の2割ほどが日系のクライアントだ。
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同事務所のポリシーは「preventative strategies」、つまり、いざという時のために準備をきちんとしておくことが大事、という考え方だ。「5〜6年前から移民局がこまめに調査に入るようになっています。調査が入ってから慌てるのでなく普段から必要なものをファイルし、不備があれば修正しておくのです。後々楽になるためのお手伝いですね」
同事務所に所属して今年で16年。2010〜13年の共同リーダー時期を経て、移民局部門のリーダーになって1年。その間、小規模の法人から、米誌「フォーチュン」の「ベスト500」に入る大手企業までさまざまなクライアントと仕事をしてきたが、これからも日本のクライアントは大切にしたいと語る。「母国語以外の言語を使うことによって、世界を見る目が変わりますし、大好きな日本に関われるだけで幸せなのです」

専門分野
雇用許可確認書のコンプライアンス、I―9および一般賃金政府監査に関する弁護、企業のビザスポンサーシップ(H―1B、L―1、E―1/E―2、E―3、O―1、J―1、B―1、TN、PERM労働証明書、永住権[グリーンカード]、市民権)、人的資源およびマネジメント訓練、ビザスポンサーシップポリシーの策定、新設企業のための戦略的プランニング

情報

ショーン・G・ハナガン弁護士(Law Jackson Lewis P.C.所属)
【電話】914-872-6879(ダイレクト)
【住所】44 South Broadway, 14th Fl, White Plains, NY 10601
【ウェブ】jacksonlewis.com
【Eメール】Sean.Hanagan@jacksonlewis.com

(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年4月18日号掲載)

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