アパホテル、コロナ禍でも止まらない開業ラッシュ

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ホテルの外観

ホテルの外観

日本最大のホテル数719、客室数11万396室(2023年3月現在、建築・設計中、海外、FC、アパ直参画ホテルを含む)を誇るアパホテル株式会社(本社:東京都港区赤坂3丁目2-3、取締役社長:元谷芙美子氏)。新型コロナウイルスの影響によって行動制限が本格化し始めた20年2月以降においても、今日までに75棟1万8773室のホテルを開業した。

ロビーの風景

ロビーの風景

リゾートホテルにも力を入れる

東京都心にいながらリゾート気分を味わえ、目的があって宿泊するだけではなく滞在そのものが目的となるアーバンリゾートホテルにも力を入れ、同社のリゾートホテルブランドである「アパホテル&リゾート」はコロナ禍においても5棟4857室が開業した。
館内には複数のレストラン、大浴殿・露天風呂、プール、フィットネスなどを完備しおり、「泊まる必要が無くても楽しむためにホテルに来る」という空間で、日常的に利用される新たな需要の創出を目指す。(緑色の文字は一部ホテルを除く施設)

館内施設

主な館内施設

コロナ禍で開業した「アパホテル&リゾート」(計5ホテル)

2020年8月7日
アパホテル&リゾート〈両国駅タワー〉
(1111室:墨田区横綱)

2021年3月9日
アパホテル&リゾート〈博多駅東〉
(345室:福岡市博多区)

2022年2月8日
アパホテル&リゾート〈新潟駅前大通〉
(1001室:新潟市中央区)

2022年10月19日
アパホテル&リゾート〈六本木駅東〉
(696室:港区六本木)

2023年2月1日
アパホテル&リゾート〈大阪梅田駅タワー〉
(1704室:大阪市北区)

アパホテル&リゾート〈大阪梅田駅タワー〉には、隣り合うシングルルーム同士を必要に応じてつなげて利用できるS─Sコネクトツインルームがアパホテル過去最多となる144室(72組)設置されている。多様化する宿泊需要へ柔軟に対応できる客室構成としている。

新スローガン
“Even Better ! APA HOTEL”
〜さらによりよく

アパグループは22年4月から新体制へ移行し、アパグループ株式会社代表取締役社長としてアパグループの管理部門を統括していた元谷一志氏が「アパグループ社長兼CEO」に就任し、グループの経営を統括している。

同年5月10日から始動した新中期5カ年計画「AIM5」では、27年にアパホテルネットワーク15万室という大きな目標を掲げた。同じく5月10日には、1984年に開業した第1号ホテルから導入している会員制度を、キャッシュバックできる特典はそのままに会員ステータスに応じてポイント還元率最大12%、提携クレジットカード利用ボーナスを活用することでポイント還元率最大15%となる新会員制度に改訂。

アパホテルは「進化するアパホテル」として、22年も新しいホテルをオープンするたびに新しいサービスを取り入れてきた。
たとえば、10月19日に開業したアパホテル&リゾート〈六本木駅東〉にはWi─Fi6やキャスト機能の導入など五つのイノベーションポイントを設けている。
「1ホテル1イノベーション」を標榜(ひょうぼう)に、新体制へ移行後は30以上のイノベーションポイントを設けてきた。

1秒チェックインが可能なアパアプリ

1秒チェックインが可能なアパアプリ

1984年の第1号ホテルから同社の元谷会長が自動チェックイン機を導入するなど、これまで時代を先んじ、進取の気性でどんどんと新しいものを受け入れてきた気風は脈々と受け継がれている。
常に「Even Better ! APA HOTEL」(良いものをさらに良く)の精神のもと、“これからも進化を続けお客さまに選ばれるホテルを目指す”。

トリプルワンシステム 「予約」「チェックイン」「チェックアウト」において、「非接触」「待たない」「並ばない」を実現したストレスフリーのアパのDX(デジタルトランスナフォーメーション)。

トリプルワンシステム 「予約」「チェックイン」「チェックアウト」において、「非接触」「待たない」「並ばない」を実現したストレスフリーのアパのDX(デジタルトランスナフォーメーション)。

進化を続ける新サービス!

◆主なイノベーションポイント◆
(1)ウエルカムウオーターサービスを開始
(2)隣り合うシングルルーム同士を必要に応じてつなげて利用できるS─Sコネクトツインルームの販売を開始
(3)アパホテル新会員制度を開始
(4)枕元集中コントローラーに消灯できるおやすみスイッチを導入
(5)(大きさや硬さ、素材感の異なる2種類の枕として新3Dメッシュ枕「PRIDE FIT(プライドフィット)」と4Way枕「Adjust Fit(アジャストフィット)」導入
(6)ウルトラファインバブルシャワーヘッド「Bollina Wide Plus(ボリーナワイドプラス)」導入
(7)通信速度、接続の安定性、セキュリティー面に優れた次世代Wi-Fi規格「Wi-Fi 6」導入
(8)環境対応型のアパホテルとして、客室アメニティ4種をバイオマス原料や再生プラスチックを用いた環境へ配慮した商品へ変更
(9)案内ステッカーを訪日外国人・老若男女問わず分かりやすいピクトグラムを用いたデザインへ刷新
(10)トータルボディコンディショニングシステム「DENBA Health」を設置した「DENBA空間ルーム」導入
※ホテルごとに仕様が異なる。最新情報はアパホテル公式サイトを参照。

北米に41ホテルを展開
アパの世界戦略

1秒チェックインが可能なアパアプリ

米国とカナダにコーストホテルブランドで40棟、ニュージャージーのウッドブリッジに1棟のアパホテル、計41ホテルを北米に展開するアパホテルグループ。
そのうち六つのホテルは、アパホテルズ&リゾーツのサブブランドと位置づけた「Coast Hotels」に日本発のアパホテル新都市型ホテルコンセプトを融合させた新ブランド「COAST hotels by APA」として展開している。日本のアパホテルの会員カードが利用できる。
※キャッシュバックや商品交換の対応は日本国内に限る。

■カナダに点在する「COAST hotels by APA」一覧

COAST coal harbour vancouver hotel by APA
カナダ バンクーバー(220室)

COAST victoria hotel & marina by APA
カナダ ビクトリア(132室)

COAST edmonton plaza hotel by APA
カナダ エドモントン(300室)

COAST prince george hotel by APA
カナダ プリンスジョージ(159室)

COAST chilliwack hotel by APA
カナダ チリワック(110室)

COAST calgary downtown hotel & suites by APA
カナダ カルガリー(120室)

【アパホテル公式サイト】www.apahotel.com

(2023年4月15日号掲載)

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