〈コラム〉中川扶二夫 「逃げない、がKeyword」第23回

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親として決断!

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映画「ジャッジ!」のポスター

人生、決断で悩むことが多くありますよね。仕事の場合、管理職の部下の昇格、降格に関わる人事は大きな決断ですし、経営者であれば先行投資や撤退があります。人生の悩みはすべて「決断」だと言っても過言ではありません。
決断には責任が伴います。世間から評価が下ります。この世論は嫌ですね、気にするなと言っても気になります。嫌われたらどうしよう(笑)。しかし決断なしには前進もありません。
先日、シリアへ渡航予定の方がパスポートの返納命令を受けたというニュースがありましたが、皆さんだったらどうされますか?
私は悩んだ時、「親としてどうするか」と考えます。自分の子供が行きたいと言ったら許すのか、これが私の決断方法です。
親の答えも千差万別、賛同もあれば批判もある。でも親として決断すれば、批判されても後悔しません。
大統領であれば国民の親として決断し、こんな親が嫌なら罷免して再選挙でも国民投票でもやってくれ~という気概が必要です。
親が子供の顔色を伺っても仕方ありません。

昔から日本人は、“決断できない日本人”と言われています。しかし決断から逃げて、ずるずると先送りすればするほど状況は悪化します。決断するべき時がきたらキッパリと決断するのです。過去に下した決断も、状況が変われば覆すという再決断も重要です。
我々は神様ではありません。失敗する可能性も大いにあるでしょう。しかし親身になって決断し失敗したとしても、後悔はありません。
先日、映画「ジャッジ!」を観ました。「無茶と書いて、チャンスと読む!」がキャッチコピーのこの映画。
自分に対する決断、たまには無茶も必要なのかもしれませんね。(次回は3月第4週号掲載)

nakagawa-new〈プロフィル〉 中川扶二夫(な かがわふじお) 広島県出身。1988年にニューヨークに一人で渡り起業。在ニューヨーク25年。この間にアムネットをはじめ八つの会社(18拠点)を日米で立ち上げる。成功よりも失敗を肥やしに独自の「家族型経営」が世界で通用するかをチャレンジしている。現在、異業種進出を含め、アジア、南米、欧州へ の進出を計画中。

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