新型コロナウイルス関連情報(4月22日)

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在ニューヨーク日本国総領事館が配信した情報

【米国に在住される邦人の皆様へ(杉山大使からのメッセージ)】

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が米国でも猛威を振るう中,皆様におかれては,心休まらない毎日を過ごされておられることと存じます。まずは,日本や米国,そして世界各地で罹患された方々に対し心からお見舞い申し上げるとともに,不幸にもお亡くなりになった方々,そのご遺族に謹んで哀悼の意を表します。そして,全米各地の現場の最前線で,昼夜身を賭して様々な形でご尽力されている医療従事者や研究者をはじめ各分野の関係者の皆様に対して,深甚なる敬意を表します。

先月半ばに全米各地に対して非常事態宣言が出され,先週には,日本でも緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されました。現下の厳しい状況がいつまで続くのか先々見通すことは困難ではありますが,私はもちろん,大使館・総領事館員にとって,最も重要な任務は米国で暮らす在留邦人の皆様の健康と安全を守ることであり,今日のような困難な時期こそ,こうした使命を改めて肝に銘じて,職員一同,職務に全力を挙げて取り組んでいます。そのような中,ワシントンの現地職員にも感染者が出る等,在留邦人の皆様にご心配をお掛けしております。本来,率先垂範すべき在米日本大使館でこのような事態を生じてしまった全責任は,私にあります。幸い,今のところ大事には至っておりませんが,現在これ以上の感染が生じないよう最大限の感染予防・感染拡大防止策を講じておりますので,ご安心頂きたいということをはっきりと申し上げさせて頂きたいと思います。

私どもも日米両国政府の政策に準じた勤務体制を導入していますが,領事窓口は引き続き業務を行っていますので,どうかご安心下さい。また,米国連邦政府や州政府が日々発表する情報を含め,在留邦人の皆様のお役に立ちそうな情報を当館或いはお近くの日本総領事館から各館ホームページやメール等で発信しておりますので,ご利用いたければ幸いです。

日本国大使館・総領事館は在留邦人の皆様と共にあります。皆様の安全・安心・健康こそが私どもの第一の任務と心得ております。お役に立てること,ご相談等ありましたら,何なりとご一報ください。皆様や米国の市民・政府と一致団結して,必ずやこの困難を乗り越え,再びこれまでのような生活に戻れる日が必ず来ると信じています。どうか一緒に頑張っていきましょう。

令和2年4月22日
在米国日本国大使館 特命全権大使 杉山 晋輔


【州政府等による措置等のポイント】

(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。

◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(4月22日)

– 州全体では昨4月21日の総入院者数(1万5599人)、1日の入院者数(1366人)等の指標は減少している。死者数は474人と3日連続で500名を下回ったものの引き続き高い水準である。私たちの行動が数日後を決めており、このパンデミックをいつ抜け出すかは私たちの行動次第である。

– 昨日のホワイトハウスでのトランプ大統領との会合は非常に生産的であった。互いの政治的感情や相違は脇に置いて話ができた。会談の主要課題は州への財政支援と検査であり、大統領は私の要請を理解した上で、次の法案で州への財政支援を検討する旨述べるとともに、FEMAの活動費の州の負担免除(25%)に同意してくれた。これはNY州にとり非常に大きなものであり、大統領に感謝したい。州の財政支援については、連邦議会も責任を果たすべく行動すべき。

– 社会経済活動の再開の鍵となるのは、「検査・追跡・隔離」であるが、大統領は、検査について、NY州で可能な検査数を1日平均2万から4万に倍増することへの協力に同意してくれた。この4万という数字は、州が管轄する221の研究施設が保有する検査機器が検査可能な最大数となる。

– 検査の結果、陽性が判明した感染者の過去の行動の追跡については大量の人員を要するため、州南部を中心にNJ州、CT州とも連携をとった大規模な組織(Tracing Army)を立ち上げる。そのために、ブルームバーグ前市長の「ブルームバーグ慈善財団」が1050万ドルを投じ「検査・追跡・隔離」プログラムの立ち上げを支援してくれることとなった。また、このプログラムでは、「Vital Strategies」が運営に、ジョンズ・ホプキンス大学がオンライン・カリキュラムや訓練にそれぞれ関与する。さらに、NY州立大学及びNY市立大学は、両大学の医学部生3万5000人から追跡者として従事し得る学生を選出するため協働する。

– 今日は「地球の日」であるが、感染者が集中している地域には、大気を汚染する工場が多く、マイノリティも多く居住している。特に、アフリカ系コミュニティの喘息や気管支疾患の数は他のコミュニティの3倍もあり、また、その多くが必要不可欠な業種で働いた結果、多くの感染者が発生している。今後よりよい社会を再構築する際にこの事実をよく考えるべき。


◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ

– これからは、検査の拡大・追跡・隔離が重要となってくる。目標は、全てのコミュニティで検査を実施できるように検査センターを設置し、陽性と判明したら自宅・ホテル・病院で隔離しつつ、迅速に接触者を追跡することである。特に濃厚接触者の追跡を重視する。

– また、被害が深刻な公営住宅(NYCHA)の住民に向けた措置を手厚くする。6つの新たな検査センターを設置し、特に高齢者にマスクや手袋を支給する。食事も配達し、タブレット1万台を配布してインターネットにアクセスできるようにする。

– この夏は今までとは大きく異なったものとなるだろう。しかし、7月4日の独立記念日のパレードを実施できるようにメイシーズと話し合いを進めていく。

◎(NJ州)マーフィー知事のメッセージ

– 新規感染者数の増加分は明らかに安定しつつあるが減少傾向が見られない。危機状態を脱出したといえるまでには程遠い。

– 本21日、医療機関に対し、新型コロナウイルスの患者の人種、年齢、性別等を含む人口統計のデータを州保健局へ提出することを求める法案に書名する。すべての州民に平等に支援を施すためであり、人種等によって差異があってはならない(We will leave no one behind.)。


【感染,予防等に関する情報】

1) 4月22日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)

・感染者数内訳(主なエリア)

○ニューヨーク州: 感染者数 257,216名(251,690名),死者数 15,302名(14,828名)

ニューヨーク市: 感染者数 142,432名(139,325名),死者数 10,614名(10,301名)

NY市の内訳
クイーンズ区:         43,713名(42,822名)
ブルックリン区:        38,481名(37,694名)
マンハッタン区:        19,025名(18,699名)
ブロンクス区:         30,868名(29,989名)
スタテン島区:         10,345名(10,121名)

ウエストチェスター郡:     25,276名(24,656名),死者数 932名(904名)
ナッソー郡:          31,555名(31,079名),死者数 1,764名(1,717名)
サフォーク郡:         28,854名(28,154名),死者数  959名(918名)
ロックランド郡:        9,699名( 9,568名),死者数   309名(297名)

○ニュージャージー州: 感染者数 95,865名(92,387名),死者数 5,063名(4,753名)
○ペンシルベニア州:  感染者数 35,684名(34,528名),死者数 1,622名(1,564名)
○デラウェア州:    感染者数  3,200名( 2,931名),死者数 89名(82名)
○ウエストバージニア州:感染者数   939名(   914名),死者数  26名( 26名)
○コネチカット州フェアフィールド郡: 感染者数 9,883名( 8,472名),死者数 584名( 544名)
○プエルトリコ:   感染者数 1,252名(1,252名), 死者数   63名(63名)
○バージン諸島:   感染者数 54名(54名), 死者数    3名(3名)

 

【領事窓口の業務日及び受付時間,マスク等の着用について】

◎在ニューヨーク日本国総領事館では,現在,領事窓口の業務日を月・水・金(除,休館日)の週3日とし,受付時間を10時30分~13時(査証申請受付は12時~13時)に短縮しています。なお,電話でのお問い合わせは月曜~金曜まで受け付けております。また,ご来館の際にはマスク着用をお願いするとともに,ご来館時に当館ビル1階受付にて検温(摂氏37.5度以上の場合は入館をお断りしています。)を実施しております。
詳細は以下リンク先をご参照ください。

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-03-30.html

【当地から日本への直行便に関する情報】

4月19日より,当地から日本への直行便は原則として ANA の週1便のみとなっています。日本への渡航をご検討されている方はご留意ください。

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/flight-info.html

◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html

御不明な点がありましたら当館まで御連絡をいただけますようお願いします。(電話:212-371-8222)

 

■ 在ニューヨーク日本国総領事館
299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
TEL:(212)-371-8222
HP: http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/html/
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