シルクの「コルテオ」がNJに初上陸!

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コルテオの一場面(photo by Maja Prgomet)

コルテオの一場面(photo by Maja Prgomet)

四大陸で1000万人を動員

世界最高峰のサーカス・エンターテインメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユ/Cirque du Soleil が送りだす魅惑的なアリーナ・プロダクション「Corteo/コルテオ」がニュージャージーのプルデンシャル・センターで初上演される。6月15日(木)から18日(日)まで、全5公演。

ダニエレ・フィンジ・パスカ氏の演出によるこのユニークな作品は、2005年4月にカナダのモントリオールのビッグトップで初演され以来、世界20カ国、四大陸で1000万人以上の観客を魅了している。

「コルテオ」はイタリア語で、コルテージ、ピエロが想像する楽しい行列、祝祭のパレードを意味する。同ショーは、俳優の情熱とアクロバットの優雅さとパワーを融合させ、観客を天と地の間の神秘的な空間にある、楽しさと喜劇と自発性の演劇の世界へと誘う。

ピエロは、カーニバルの雰囲気の中で、天使に見守られながら行われる自分の葬儀を想像する。大きなものと小さなもの、滑稽なものと悲劇的なもの、完璧な魔法と不完全なものの魅力を並べ、ピエロの強さと脆さ、知恵と優しさを強調し、私たち一人一人の中にある人間の部分を表現していく。音楽は叙情的で遊び心にあふれ、コルテオを幻想と現実が交錯する時代を超えた祝祭へと導く。

「シルク・ドゥ・ソレイユ」のステージは、アリーナの中央にあって会場を二分しているため、観客の半分がそれぞれ他の半分と向かい合い、ショーだけでなく、パフォーマーの目線からも観客を見ることができる造りになっている。

エッフェル塔をイメージしたセットカーテンや、ハンドペイントで描かれた中央のカーテンが、ステージに壮大な雰囲気を与えている。サーカス、と片付けるには足りない、パフォーマー、演出、セット、照明、その全てが、観客をコルテオの世界に誘う。

コルテオの一場面(photo by Maja Prgomet)

コルテオの一場面(photo by Maja Prgomet)

【ストーリー】
「死んだ夢を見た」─1人のピエロが語り始めると、舞台は突然、幻想的な世界にのみ込まれる。天井には幾つものシャンデリアが現れ、美女が舞い、天使が空を飛ぶ。そうかと思えば人々がベッドを跳ね回り、馬が躍る。たくさんの楽器を鳴らすパレードは、静粛な足取りで歩き出す。それはあたかも、永遠に終わらない大行進。ピエロの人生そのもののように…。歓びも悲しみも、優しさも力強さも、全てが融合する不思議な世界。イタリアンテイストを散りばめた迫力の生演奏と圧倒的なスタント技術で、見るもの全てを魅了する。

【期間】6月15日(木)~18日(日)
【上演スケジュール】15日(木)午後7時半、16日(金)午後7時半、17日(土)午後3時半、7時半、18日(日)午後1時
【劇場】Prudential Center(25Lafayette St, Newark, NJ)
(マンハッタンのPenn駅からNJ Transitで20分)
【購入サイト】www.prucenter.com/events/cirque-du-soleil

(2023年6月10日号掲載)

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