日本で人気の2・5次元ミュージカル「プリティー・ガーディアン・セーラームーン(“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live)」が3月29日、30日の2日間、ニューヨークのタイムズスクエアにあるプレイステーションシアターで3公演を行い、熱気のうちに幕を下ろした。
同作は、1991年に月刊誌『なかよし』(講談社)に連載が始まった少女漫画『美少女戦士セーラームーン』(原作・武内直子)が原作で、多くの国で翻訳され、これまで世界で3600万冊を売り上げた大人気漫画。米国には、英訳版漫画の出版ほか、アニメのテレビ放送などから人気に火が付き、多くの根強いファンがいる。その上、日本で話題の2・5次元ミュージカルの米国初公演ということもあり、全公演は発売から早い時点で完売となった。
会場は、コスプレをした来場者も多く、米国全土からやってきたファンで埋め尽くされ、セーラームーン、そして2・5次元ミュージカルへの関心の高さがうかがわれた。ペンシルバニア州から来たというセーラームーンの衣装に身を包んだマディソンさんは「子供の頃からセーラームーンと一緒に育ってきました。来月は日本に旅行に行きますし、セーラームーンが大好きです」と、興奮気味に語った。
公演前の記者会見で、2・5次元ミュージカルの生みの親でプロデューサーの松田誠さんが「海外で公演を行うためにセリフを少なくして誰でも楽しめるようにした」と話したように、1部ミュージカル、2部コンサートに構成された同作は、日本語が分からない人でも楽しめる内容となっており、今後より一層海外マーケットで披露されるであろう可能性を感じさせた。
近日、本紙で松田誠さんのインタビュー記事を掲載予定。
(2019年4月6日号掲載)