〈コラム〉運動に年齢制限はありません 長寿目指し健康的なライフスタイルを

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日本クリニック「医療の時間」第29診

米国には約7万2000人の100歳を超える人がいます。そして2050年には医療技術の進歩によって健康状態が向上することで、その数が60万人にものぼると言われています。皆さんはこのグループに入りたいですか? それなら、すぐスニーカーを購入し、エクササイズを始めましょう! 運動に年齢も体質も体重も関係ありません。もちろん、若者向けのスポーツ、テニスやマラソンを勧めるわけではありません。その他にもさまざまな、それぞれに合う運動方法が必ずあります。
エクササイズからの効果は数えきれません。運動による心臓や筋肉の強化は健康な体と精神を養います。それから良質な睡眠を促し、体のバランスを向上させ、自信を持たせます。さらには、外で他のスポーツをする人々とふれあうことで、社会性さえも培うのです。
運動を始めたばかりの時、その後は当然のように筋肉痛などのなんらかの痛みを感じます。残念なことに、そこで多くの人は、エクササイズをやめてしまいます。慣れない運動で体がびっくりするのは自然なことです、少しスローダウンして、体を回復させつつ、運動は続けましょう。
例えば、もしあなたがランナーになりたくて、トレーニングを始めたとしましょう。しばらくして、レースに参加することにします。そこであなたは、たばこをやめれば、きっとさらに早くなるだろうと考えます。それから、体重を7、8キロ落とせば、さらに走りがよくなるだろうと考えます。そこで体重を落とすためには、良い食事を心掛けねばと考えます。もうお分かりですね、運動は健康的なライフスタイルにつながっているのです。
老年期の皆さん、人生で十分なほど運動してきたから、もう後はリラックスして、ゆっくりしていればいいとお考えですか? 答えはノーです。
最近の米国スポーツ医学学会のリサーチによると、多くの高齢者が、活動的に過ごしていることが分かっています。リサーチによると45歳以上の人のうち10人に7人が、身体的に活動的でさらに、そのうちの半分の人が、週に最低4時間はなんらかの運動をしているとのことでした。しかしながら、3分の2の人々は5年前と比べて運動量が減ってしまったと報告していることも分かっています。
解決方法としては、ゆっくりと、適切な技術を使って運動することを推奨しています。もし痛みを感じ、その痛みが自然に回復しない場合は、スポーツ医学専門の医者に受診しましょう。適切な治療方法を施し、適切な運動方法を推奨してくれるでしょう。
皆さん、いつか健康的にこのグループに入れるように、レッツ エクササイズ!
(参照:米国スポーツ医学大学の研究報告)
(次回は9月15日号掲載)

drvitale〈今回の執筆者〉ケン・ヴィターレ医師/Kenneth C. Vitale, MD
日本クリニック/15W 44th St. 10FL. NY,NY 10036
University Ortho of NY/23-18 31st St, #210, Astoria, NY 11105
スポーツ医学、理学医療科、リハビリテーション科。

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