<コラム>北米伊藤園企画「なるほど相談室」第16回

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今月のテーマ「州によって異なる交通ルール」
0524-itoen-21men-soudanshitsu_yutaka_otsuka-1回答者 Fuji Driving School, Inc.
代表 大塚 豊

相談者:NY在住 Sさん
Q:夏に、車でのアメリカ横断を考えています。前に、各州によって交通ルールが異なると、聞いた事があるのですが、本当でしょうか?
A:各州で交通ルールが異なるところがあるのは事実ですが、基本的なところで大きな違いがあると心配する必要はありません。例えば、ニューヨーク州とニュージャージー州では、スクールバスの優先権についての法律が異なります。赤の点滅信号を出して一時停車しているバスに近い所にいるドライバーは、どこで車を止められるかを知っていなければなりません。 ニューヨーク州ではそれをバスのバンパーから6メートルで、ニュージャージー州では7メートルです。その他、州によって多少のルールの違いはありますが、すべての州の相違点を把握するには及びません。ローカルにはローカルのルールがあるとして、地元のドライバーの動きやアドバイスを良く見て、聞いて従うと良いでしょう。

Sashie_16_america_drive2_5 Q:夏の道路が熱いので、タイヤに気をつけた方がいいとも聞きます。アメリカ横断前に、知っておいた方がいいことって他にもありますか?
A:まず、アメリカ大陸は大変大きく広いので日本の感覚でとらえてはなりません。カリフォルニア州の大きさは、日本の本土とおおよそ同じ大きさといわれています。このように、隣の街に移動する距離も、日本の道路地図の感覚で捉えてしまうと大変なことになりかねます。1時間くらいの道のりだと思っていた距離が、3〜5時間も掛かってしまった、なんてことが起きるのです。今は便利な「GPS」という強力な機器がありますので行き先を間違えないで運転できるとは思いますが、やはり知らない道路を延々と走るのは大変です。 なんとも言えない疲労感に見舞われますので、時々は車を道路脇に止めて休憩を取ることをお勧めします。その時に車を止めてよい場所かどうか、道路標識の確認を怠らずに、つまり警官から違反切符を貰うことにならないように気をつけましょう。また、周りを見渡して人気の無いところに車を止めないよう注意して下さい。アメリカは大変ワイルドに満ちあふれたところなので、いつなんどき犯罪に巻き込まれるかわからないという危機感を持っている事が大切でしょう。
(次回は6月第4週号掲載)

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