〈コラム〉腰を痛めずに荷物を持つ 同じ重さになるよう荷物を二つに分けて

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第149回

テニスやサッカーなどのスポーツでは、基本的な体の動かし方の習得を大切にします。それが、よいプレーを生み出し、けがの予防に役立つからです。私たちが普段何気なく行っている日常の動作だって、実は基本的な身体操作法を学ぶことが必要なんです。誤った方法で体を動かすと、疲労やけがの原因となるからです。

例えば、荷物を持つ動作です。重そうな買い物袋や旅行かばんを片方の手で持っている人をよく見掛けます。この持ち方は、腰に大きな負担を掛けて腰を痛めたりします。腰に負担を掛けすぎないためには、同じ重さになるように荷物を二つに分けて持つことがとても大事です。こうすると、腰の負担が小さくなります。なぜなら、片方の手だけで荷物を持つと、持っている側に上体が傾き、腰椎の一部に負担が掛かってしまいます。しかし、荷物を両手に分けて持つなら、上体はまっすぐになり腰椎への負担を弱くできるからです。

荷物を二つに分けることに加えて荷物の大きさ、または重さも大事です。同じ重さであるなら、小さいほど腰への負担は軽くなります。時々は、両ひじを軽く曲げて荷物を持つようにしましょう。腰に大きな負担を掛けないで、衰えやすい方や腕の筋力を強化することができます。ですから重い荷物は二分して持ち、たまには両ひじを曲げてみるよう心掛けましょう。

普段何気ない動作を見直し、けがを防止しましょう。でももし腰を痛めてしまった場合、自分で大したことはないと判断せずに、すぐにカイロプラクティック医の診察を受けてください。痛みを慢性化させない最善策は、早期処置です。腰痛治療のスペシャリストが一日も早く痛みを緩和し、快適な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

(次回は10月14日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

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