〈コラム〉腰を痛めない雪かきの仕方

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第192回

雪かきは重労働で、やり方によっては首や腰の筋肉を痛めてしまう場合があります。雪かきを安全かつ効率的に行うには、まずはシャベル選びからです。シャベルは車輪が付いたタイプのもの(push blade with wheels=日本でいうスノーダンプ、snow scoop)を選びましょう。

雪かきをするときは、首の筋肉を傷めやすい“すくい上げ方式”ではなく、比較的楽にできる、「押し方式」で行いましょう。もし雪が深く積もっているなら除雪機をお勧めします。

次の「雪かきガイドライン」にのっとって行えば、腰などを傷めずにすみます。ぜひ参考にしてください。
(1)雪の降り始めに雪かきをする。2〜4インチ以上積もった場合は、雪かきはしない。吹雪(ふぶ)いているときは頻繁に雪かきをする。重い雪を持ち上げると首や腰に大きな負担がかかるので注意。
(2)硬く凍った雪の雪かきはしない。凍結した雪を崩し、持ち上げて雪かきをすると、首や肩、腰の筋肉を傷める原因になる。
(3)(前述の)押し方式で行う
(4)使用するシャベルの先端は鋭い方が便利
(5)普段から手になじんだシャベルを使う
(6)手は、ハンドルとシャベル部分の中間に置く
(7)少しずつ行う。大量の雪をいっときに掃除しようなどと無理をしない
(8)自分の近くから雪かきを始める
(9)シャベルに雪を乗せたらなるべく体の近くで支えて持つ
(10)かがむ時はひざを曲げて腰と首をまっすぐに保つ
(11)太ももを支えにしてシャベルを使う
(12)左右の手足を交互に使う
(13)雪を投げる時は短い距離だけにする。遠くに投げない
(14)休憩を頻繁に取り、筋肉を休ませる

これらの注意点を、「当たり前」と思われる人も多いでしょう。しかし、頭で分かってはいても実際には守れない場合が多いようです。万が一、首や肩、腰の筋肉を痛めてしまったなら、カイロプラクティック医に相談してくださいね。

(次回は2月1日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

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