〈コラム〉体温を上げて健康な体を手に入れる!

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第211回

このごろはコロナのおかげで(?)、以前よりもずっと自分や家族の体温を測る習慣ができたことでしょう。ご自分やご家族の平熱をしっかりと把握することで、自分たちの体をもっと理解して、健康になることができます。体温を測る際、熱が無いだけでホッとしていませんか? 実は、平熱の低体温は、免疫力を低下させ、健康を維持する上で障害になります。

近年、平熱の低い人が増えています。体温が低いか、高いかは、健康を維持する上で大変重要なポイントです。普段、私たちは、体温が高いと心配して、解熱剤を飲んだり、病院に行ったりしますが、低いからといって気にすることはあまりないでしょう。低体温が話題になるのは、雪山で遭難者が出たり、海難事故などの緊急事態の時くらいかもしれません。しかし、日常生活の中でも、体温が低いと病気にかかりやすくなったり、疲れやすくなり、不調に悩まされやすくなります。しかし、低体温の方が、体温を上げると、それだけで、多くのメリットが生まれます。低体温を克服して、常に体温の高い状態をキープできるよう心がけることが、健康への第一歩となります。平熱が低いと「冷え」の症状に悩ませられます。冷え性と聞くと、女性の症状と思われるかもしれません。確かに、女性の割合が多いかもしれませんが、近年では、女性に限らず男性や子供も冷え性の方が増えて、その結果、さまざまな体の不調を感じています。

では、理想の体温は何度がベストなのでしょうか? 一般的に人間の平熱は36度5分から37度が理想と言われています。これは、体内の酵素が活性化するのに最適の温度であり、人間の体内で行われるさまざまな生命活動に最も適した温度だからです。しかし、近年の報告では、最低理想体温である36・5度に達していない方も多く、36度から36度5分の方も増えています。平熱が36度5分を下回ると、自律神経に異常が生じたり免疫力も低下し始めます。33度を下回ると見当識障害、筋肉の硬直、心拍数、血圧の低下などが起こってきます。

次回は、さらなる体温を上げるベネフィットや、どのようにしたら体温を上げられるかなどをお話ししたいと思います。

(次回は2月13日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷ヘルスセンター院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

【石谷ヘルスセンターウェブ】www.ishitaniclinic.com

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