〈コラム〉捻挫とカイロプラクティック パート5 温めにはタイミングが重要

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第83回

ishitani1 捻挫の応急処置の四つの手順をして腫れが引いたら温めます。
これは早期改善を図るために、重要なポイントです。冷しっぱなしでは、早期改善に必要な新鮮な血液の量が少なすぎる状態となります。早期改善には新鮮で、栄養たっぷりの血液が必要不可欠ですので、腫れを素早く引かせて、速やかに温めることが不可欠です。
しかし、このタイミングがとても重要です。けがをして3日たったからと方程式で温め始めると実はまだアイシングするべき時期だったかもしれません。間違ったタイミングでアイシングとヒーティングをしていると良くなるどころか悪化する可能性もありますので、要注意です。
例えば、足首の捻挫の場合、骨盤、股関節、膝、足首など関連している関節も調整し、テーピングを使用しながら負担を減らします。急性期は超音波治療や低周波治療、関節の可動域を正常に戻すための矯正を行い痛みを和らげていきます。腫れが引いてきた段階で、周辺の筋肉をほぐし、足首の関節を調整し、機能を改善していきます。早期に治療することで早期改善が見込めます。
さらに、捻挫の後の二次障害に注意する必要があります。
次回は二次障害に注意と捻挫がくせになることについて説明します。
(次回は9月第2週号掲載)
MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞

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