〈コラム〉ケン青木の新・男は外見 第78回

0

紳士服の基礎的知識を身に付ける(2)

000604-0002-000182 かつて米国で権威ある賞を2年連続して受賞、“背広の神様”と呼ばれた星野醍醐郎先生が「日本の男性はスーツを趣味、または無関心のどちらか」と。興味がなくても仕方ありませんが、日本より外見で中身を判断され、いったん烙印(らくいん)を押されると覆すのは難しいといわれるこの街ニューヨークでは、紳士服飾を男性としての教養、ビジネススキルと考え、基本的ルールを丁寧に身に付けるのが長い目で見て良いかと思います。紳士服をフォーマル、オフィシャル・ビジネス、スポーツそしてカジュアルの四つのカテゴリーに分けてみます。スポーツ?かもしれませんが、これは日本でいうセパレーツ、つまりジャケットとスラックスだと認識してください。ちなみに私たちが普段使っているスポーツウエアは、アスレティックウエアと言います。sport、sportingには、自身の情熱を傾けると言った意味があり、アウトドアの趣味、例えば釣り、ハンティング、乗馬などの英国貴族のライフスタイルに背景があるものが多いのです。
次にご自分が今、身に付けられている衣類やアクセサリーがそれぞれ上記のどのカテゴリーであるか、チェックしてみましょう。オフィシャル・ビジネスの方が多いかと思いますが、全てが同じカテゴリーであれば、サイズが大きく合っていない場合を除き、装いのバランス自体は決して悪くは見えないはずです。そしてスーツの装い、すなわちオフィシャル・ビジネスをドレスアップされる場合、左隣のフォーマルから、またドレスダウンならば右隣のスポーツから靴、小物・アクセサリー類を組み合わせると良いのです。左右両隣からの利用はOKですが、カテゴリーを右でも左でも一つ飛び越えてはいけないのです。
さて、前回(1月17日号掲載)触れました、ビジネス用のウールやカシミア地のオーバーコートにスキーなどで使うニットキャップや手袋は果たして適切だと言えるのでしょうか。続きはまた次回。それではまた。
(次回は2月14日号掲載)

32523_120089421361491_100000813015286_106219_7322351_n
〈プロフィル〉 ケン青木(けん・あおき) ニューヨークに21年在住。日系アパレルメーカーの米国法人代表取締役を経て、現在、注文服をベースにしたコンサルティングを行っている。日本にも年4回出張。

過去の一覧

Share.