〈コラム〉DiSC理論の活用 相手との適切な関わり方も学習

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「永野・森田公認会計士事務所 日下武」ビジネスのツボ 第43回

仕事で成功していく上で周囲の人たちの良い関係を築くことはとても大切だと思います。私はいままで3回転職をしましたが、前の会社の人たちに助けられることもよくあります。社外の交流も大切ですが、社内の関係もとても大切です。最近、コミュニケーション研修というものに参加をしました。その研修ではDiSC理論というものを扱っていました。これは人の行動に応じて四つのタイプに分けるというものです。とても興味深いものでしたので、紹介したいと思います。DiSC理論は1920年くらいに心理学者のウィリアム・M・マーストン博士が考えたものだといわれています。簡単な質問に答えて実際に「DOMINANCE」「INFLUENCE」「STEADINESS」「CONSCIENTIOUSNESS」という四つのタイプに分けるのですが、その後の特徴を聞くと私の場合は、面白いほど当たっていました。それでは、特徴を簡単に説明します。
DOMINANCE(主導型)は、意思決定力があり行動が早いという特徴があります。人からのコントロールを嫌がり、競争心が強く、人に対して言いたいことを直接的に言ってしまいます。ルールや細かいことは気にせずに結果も求める傾向にあります。
INFLUENCE(感化型)は、社交的で情熱的、そして楽観的という特徴があります。自己表現が豊かで話し上手ですが、仕事の結果や部下に対して怒ることができず、厳しさに欠ける傾向があります。
STEADINESS(安定型)は、協調性を大切にして相手の立場に立ち、相手を受け入れながら話を聞くという特徴があります。穏やかでサポート上手、そして忍耐強く同じことでも飽きることなくコツコツと最後まで粘り強くやり遂げる傾向があります。
CONSCIENTIOUSNESS(慎重型)は、分析的でデータや事実を重視する傾向にあり、周りの人がどう思うかということはあまり気にしない特徴があります。完璧主義で納得するまで追求するので、もし自分の考え方を否定されるとその否定した人に対して防御的になる傾向があります。
以上、四つのタイプについて簡単に説明しましたが、皆さんは自分に当てはまるものがあったでしょうか。ちなみに私は感化型のタイプでした。
DiSC理論を使用方法は自分のタイプを知るだけではなく、相手のタイプを知ることにより、適切な関わり方を勉強することもできます。
四つのタイプにはすべて長所と短所がありますので、どのタイプが良く、どのタイプが悪いというものではありません。チームの中に4種類のタイプが全て揃っていた方が仕事がはかどるかもしれません。興味のある方は、このDiSC理論を会社のリーダー育成に取り入れてみてはいかがでしょうか。
(次回は9月第2週号掲載)
takeshi%20001[1]〈プロフィル〉 日下 武(くさか たけし) 永野・森田公認会計士事務所NJ拠点マネージャー。大手日系食品商社での営業経験を活かし、顧客の立場になって、全体的なビジネス、会計、税務相談を受けている。メーカーからレストラン、リテーラーまで、幅広く顧客を持つ。

ウェブ】www.nagano-morita.com/ Tel:201-363-0050 E-mail:tkusaka@nagano-morita.com 2125 Center Ave., Suite 104, Fort Lee NJ
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