〈コラム〉腰痛の再発を防止するために カイロプラクティック検診で今年こそは“強い腰”に

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第113回

ishitani-113今年こそは絶対にぎっくり腰にならないぞ! と思われている方も多いでしょう。

米国では女性の約57%、そして男性では53%の人々が年に一度はひどい腰痛に悩まされると言われています。その結果、7000万人以上の人たちが専門医による治療を受けており、ある報告によると、米国人労働者が年間に取る病欠の実に4分の1は腰痛が理由であるとされているほどです。腰痛が原因で失われる収入や、医療費総額も年間150億ドルから200億ドルに上ると推定されており、腰痛は既に大きな社会問題の一つといえます。

腰痛の原因としてもっとも多いものに次の三つが挙げられます。
●筋肉やじん帯の損傷
●椎間関節と仙腸間節と呼ばれる関節損傷
●椎間板の疾患

椎間関節というのは、椎骨(背骨一つ一つの骨)と椎骨をつなぐ関節のことで脊椎(背骨)を動きやすくするだけでなく、脊椎が曲がり過ぎないようにする機能があります。しかし、この椎間関節で椎骨同士が擦れてしまったり、その関節部分に骨のトゲのような突起が出来てしまうと、神経が刺激され、腰痛が引き起こされてしまうのです。その点、椎間板の疾患による腰痛は、かなり事情が異なります。椎骨と椎骨の間にある椎間板は、腰を曲げたり、ねじったり、そして衝撃を受けた時にはクッションの役割をしてくれる部位なのですが、老化や使いすぎによって、その伸縮性が失われてしまうと徐々に弱ってきて、故障した部分の腫れが神経根を刺激します。これが椎間板の疾患が原因で起こる腰痛です。

つまり、一口に腰痛といってもその原因は多岐にわたるため、腰痛治療を始めるためには、痛みを引き起こしている根源を慎重に探る必要があります。私たちカイロプラクティック医は、こうした原因究明を行うために、数々の特別な専門トレーニングを受けており、整形外科的検査や神経学的検査、姿勢や歩行の分析、静的.動的触診、そしてレントゲン検査などを行うことで痛みの原因を正確に突き止めると同時に、的確な治療プランの考案を行います。予防医学としてのカイロプラクティックの検診で今年こそは“強い腰”にしませんか?
(次回は1月30日号発行)
MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞

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