〈コラム〉ファイナンシャルアカデミー代表 泉正人「社会人のための資産運用」第10回

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お金について 生み出すための「手段」を持っているか?

お金は、盗まれたり特別な支出があれば、なくなってしまいます。
たとえば、そのお金が宝くじで当たったものだった場合、そのお金は自分の力で手に入れたお金ではないので、盗まれたとしても取り戻すことは不可能となってしまいます。
しかし、そのお金が自分の頭を使って得たお金であれば、盗まれて一時的にお金を失ったとしても、また頭を使って新たにお金を生み出すことができるのです。
私が好きな言葉に、「お金は盗めても、知識は盗めない」というものがあります。つまり、お金を生み出すための手段を持っていることが、自分自身のお金を守る最強の方法だといえるでしょう。
お金を生み出すための手段、つまり自己投資をすることが大切になってきます。お金や投資に関する本を読んだり、知識がある人から話を聞いたり、セミナーに参加するなどして自分の頭に投資をしてみましょう。
たとえば、1500円の本を50冊買って読むと7万5000円かかってしまいますが、その分の知識は自分の頭に蓄積されていきます。しかし、宝くじを7万5000円分買ってはずれてしまった場合、ただお金を失ってしまうだけで、あとには何も残るものがありません。
頭の中の知識は決して盗まれることはありませんし、お金を本当の意味で守るためには勉強や体験にこそ、お金と時間を使いましょう。
ぜひ、皆さんも知識のように貯蓄されていく自己投資にお金を使ってくださいね。
それこそが、お金を生み出す手段を持つことにつながっていきます。
(次回は12月1日号掲載)

「お金の教養」〈プロフィル〉泉 正人(いずみ まさと) ファイナンシャルアカデミー代表、金融学習協会理事長、神戸夙川学院大学客員教授。経済入門から資産運用までの幅広いファイナンシャル教育を行う。受講者が18万人の「お金の教養」=写真=プログラムをニューヨークでも開催。http://us.Financial.ac

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