〈コラム〉合格祈願

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ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第22回目

気休めと分かっていても、「わらにもすがる思い」は分かるというものです

気休めと分かっていても、「わらにもすがる思い」は分かるというものです

あっという間に2012年も2月に突入しましたが、NYの皆さまいかがお過ごしですか?
NYは日本の青森と緯度がほぼ同じということで、冬は厳寒。もちろん我が家族は11年程NYで暮らしていたので、そちらの寒さは身にしみて分かっていますが、今年の冬は東京も超寒いです。1月の終わりには雪も降りまして、息子が通う学校は休校になりました。「なんだかNYにいるみたいだ?!」と思わぬ休みに彼はご機嫌。丁度期末テストの真っ最中でしたので、エキストラの時間ができたと、お昼過ぎまでぐっすり寝ておられました。
さて、その寒さはまだ続いています。東京に来てからは冬、手袋はそんなに使っていませんでしたが、今年は欠かせません。おまけにインフルエンザも大流行しているので、マスクも欠かせません。
そんな厳寒の中、受験は通常通り行われています。雪が降ろうが矢が降ろうが、待ったなしです。丁度同じ頃、節分やバレンタインデーの行事がありますが、商店街、スーパーマーケット、デパート、文具屋さんなどには、絵馬、はちまき、だるま、カード、キーホルダー、ノート、鉛筆、消しゴムにいたるまで、縁起かつぎにいかがかと、工夫を凝らしたキャッチコピーと共にたくさんの『合格祈願グッズ』が並べられています。学生さん同士、親子さんと、受験関係者とおぼしき人々が、ひっきりなしに立ち寄っています。先日、東京池袋から西武線に乗ったら、『昇り行き(上り行き)切符』が、『合格祈願グッズ』として売られていました。私が高校生の頃、同級生に、『登利(のぼり)』君という名字の男の子がいて、大学受験をする生徒たちが、彼の頭をさわると縁起がいい、合格する、ということで、やっぱりこのシーズン彼は皆の人気者でした。シャレでやっているとは分かっていても、ちょっと頼りたくなってしまうのは分かるというもので、私も試験前は登利君の頭をさわらせてもらい、見事合格しました。
ちなみに我が家の息子に、「こういう縁起かつぎをあなたはどう思う?」と聞いてみたら、「関係ないんじゃない? それは母さんの実力で受かったんだよ」ですって。さすがNY育ち、クールだこと。
(次回はは3月3日号掲載)

(プロフィール)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

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