〈コラム〉りばてぃ「ニューヨークの遊び方」 Vol.42

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NYの街角で見かけた看板
The limits of my language mean the limits of my world

NY大学キャンパス周辺で見かけた風景。白壁の古い建物の前に、赤バックに白字という、ちょっと目をひく看板がぽつんと1つ。0222Liberty_12224645よく見ると、いかにもニューヨークらしい言葉が書かれてました。
“The limits of my language mean the limits of my world.”
「私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する」
近年、日本で外国人も増えていると言っても、日本の総人口のうち外国人が占める割合は今でもたったの1・58%。計算上は、日本では100人中に1〜2人くらいしか外国人はおりません。これがニューヨークに来るとまったく状況が変わります。米国の国勢調査(2010)によると、ニューヨーク州に住むアジア人は全体の7・3%。この中には、移民の多い中国人や韓国人や東南アジア諸国出身者ほか、South Asian扱いでインド人も含まれるため、日本人だけに限ると1%以下ほど?!
100人中98人以上が日本人という環境から、100人中一人も日本人のいない可能性もある環境へ…。
そうなると、いろんな物事や感覚が変わります。しかも、ニューヨークでは日本人以外の人々もバラバラで、アメリカ人とは限りません。多種多様。世界中から集まった人々で作られている街なので、コトバも文化もライフスタイルも価値観も様々。結果、日本では気づかなかったことに気づけたり、見えなかったものが見えてきたり、日常的にいろいろな発見も多く、自分の世界が広がるような感覚になってきます。
ぽつんとあった看板を見て、こういう素晴らしい環境にいるんだから言語は本当に大事よね…とか改めて思ったりして。

〈プロフィル〉りばてぃ 「ニューヨークの遊び方」(nyliberty.exblog.jp/)作者。Liberty & Friends, Inc.の創設者。米国で事業を展開する日系企業向けにマーケティングを中心とした各種コンサルティング業務を提供するほか、各種メディアとのコラボレーションを行う。
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