〈コラム〉H―1Bビザの申請は4月1日に開始

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米移民局(USCIS)は、2013年4月1日から、14年度のH―1Bビザ申請の受付を開始します。資格審査のために受け付けるH―1Bビザの申請数は8万5000件です。昨年は6月11日に申請数が申請枠に達したました。今年はさらに早く申請枠に達することが予想されています。

申請数が申請枠に達する前にH―1Bの申請が受理される確率を高めるためには、雇用者の方々は4月1日に、遅くても4月5日までには申請することをお勧めします。受理され、承認されたH―1Bビザは、政府の14年度が始まる13年10月1日から有効になります。

H―1Bビザの発給数

年間のH―1Bビザ発給枠は6万5000件で、米国の上級学位(修士号以上)を持つ外国籍の方向けには、さらに2万件の発給枠があります。

申請に必要な書類

H―1Bの申請には以下のフォームと書類が必要です:
• フォームI―129(非移民ビザ嘆願書)
• 労働条件申請書(Labor Condition Application)
:労働条件申請書の承認には少なくとも7日間必要なため、米国労働省にできるだけ早く申請する必要があります。承認された労働条件申請書はI―129と一緒に提出することが求められます。
• 申請者の学位の証明書(学士号かそれ以上)およびH―1Bビザの仕事に適格であることを示す卒業証明書と成績証明書
• 資格受給者の学位がその仕事に適格であることを示すジョブ・オファー・レター
• 雇用者の企業概要およびその他企業情報

申請の時期

申請は4月1日から可能になりますので、雇用者の方々は申請書類が1日の月曜日にUSCISのオフィスに到着するように準備することをお勧めします。雇用者の方々や弁護士が3月29日の金曜日か30日の土曜日に翌日到着便で書類を送付すれば、4月1日にUSCISに到着することになります。
USCISは、H―1Bの申請を4月1日の月曜日から5日の金曜日まで受け付けるものと思われます。その5日間で申請数が申請枠に達した場合には、USCISは抽選で審査するケースとなります。4月5日までに申請枠に達しなかった場合は、申請枠に達するまでその日その日で申請書類を受理します。

すべてのH―1Bの申請が年間の申請枠の対象になるわけではありません

一般に、現在H―1Bを保有している方は、年間の申請枠の対象にはなりません。年間の申請枠の対象にならないケースには、延長、修正、雇用者の変更が含まれます。これらのケースは年間のどの時点でも申請することができ、承認されます。
しかし、現在H―1Bを保有している方でも、H―1Bをサポートした以前の雇用者が高等教育機関に関連のある非営利団体や非営利の研究組織で申請枠の対象外だった場合は、雇用者を変更する時にあらためて申請枠の対象になります。
また、以前H―1Bのビザを保有していたものの、6年間の限度を使いきっていない方は申請枠の対象外になります。
(弁護士:リチャード A. ニューマン)
(次回は4月27日号掲載)
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過去の一覧
(「WEEKLY Biz」2013年3月23日号掲載)

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