〈コラム〉カイロのお話「椎間板の損傷」 パート2 最多は軟骨にごく小さな亀裂が入るもの

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第60回

椎間板は「ずれる」ことはない
13-08-24-ishitani_pic-1椎間板は、脊椎にくっついているのでずれることはありません。しかし、裂けたり、膨張したり、脱出したり、劣化したりすることがあります。
◇裂傷
椎間板の損傷で最も多いのは、輪状線維という椎間板の外周にある丈夫な軟骨にごく小さな亀裂が入るものです。これにより、中の液体が流れ出します。
◇膨隆(膨隆型)
椎間板の中央にあるゼリー状の物質が一方向に押されて腫れが起きます。中心の髄核はまだ丈夫な輪状線維の中に納まっていますが圧力がかかるために痛みを生じることがあります。
プリント◇突出(穿破脱出型)
椎間板の中央(髄核)にあるゼリー状の物質が丈夫な輪状線維を突き破り、椎間板の外周まで、または外周を越えて流れ出します。
◇脱出(遊離脱出型)
椎間板の一部がはがれ、遊離してしまいます。
◇乾燥
椎間板が水分を失い劣化して、ざらざらと衰えた外見になります。じきに骨同士が融合してしまいます。

私たちが縮むのはなぜ?

ヒトの背骨には23個の椎間板があります。年を取るとともに、各椎間板の中の液体の量が減っていきます。23個の椎間板がそれぞれ3ミリずつ縮めば、身長は約7センチ縮むことになります。
・筋力の低下
・咳、くしゃみ、排便時のいきみによる痛みや症状の悪化
・肩、腕、手の痛み
・右下腹部の痛み
・ぼうこうや腸につながる神経への影響による失禁
・お尻から、もも、足の後ろ側にかけて走る鋭い痛み
(次回は9月第2週号掲載)

(「WEEKLY Biz」2013年8月24日号掲載)
MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞

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