〈コラム〉Dr. Clara Lee「歯のおはなし」26回

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Halloween Police !

警官? ギャング?

このコラムが掲載されるころにはハロウィーンはすでに終わっていますが、皆さんどのように過ごされましたか?
◇  ◇  ◇
私の子供時代は友達とハロウィーンの“Trick or Treat”でそれはたくさんのお菓子を集めました。わが家は4人兄弟。居間に各々の集めたお菓子をチョコレート、ガム、その他の種類に分け、各自好きなお菓子をトレードし合いました。
現在は自分の子供たちが集めてくるお菓子の量は随分減ったと実感しますが、歯医者でもある私は子供たちにそのまま好きなように食べさせるわけにはいきません。でもせっかく集めてきたお菓子をむげに取り上げて悲しむ顔も見たくはありません。それで去年から約束事を決めました。集めてきたお菓子の袋をいったん私に渡す事。なにしろ昔と違い今はどんな危険物が混入してるかしれませんし。それがイヤならその袋はそのままゴミ箱行き。子供たちからは「ハロウィーンポリス」と呼ばれお菓子袋は以下のように分類します。
?避けたいお菓子のリスト(1)粘着性のあるトフィー、ヌガーやドライフルーツ。唾液による自浄作用ができにくいものは虫歯の原因になります。(2)サワーキャンディーなど酸性度が強いお菓子が歯に長時間触れているとエナメル質にダメージがあります。(3)砂糖含有量が高いお菓子は言うまでもなく虫歯の原因になります。
?いいお菓子のリスト(1)シュガーフリーキャンディーやロリポップ。?(か)むことによって唾液分泌が盛んになり口内自浄作用を高めます。(2)シュガーフリーガム。同様に唾液分泌を盛んにし、酸性を中性に戻す役目をします。(3)ダークチョコレートは歯に停滞しにくく、心臓病、低血圧予防に役立つと言われています。
◇  ◇  ◇
前述のリストに沿って子供たちの集めてきたお菓子を仕分けして、よくないお菓子はママ用にと違う袋に入れました。ハロウィーンポリスと呼ばれてるのだから、その仕事の見返りにごほうびがあってもいいでしょう? すると子供たちに“ハロウィーンギャングだ!”と言い返されました!
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〈追記〉この度ハリケーン「サンディ」で停電、浸水などの被害に遭われました方々に心からお悔やみを申し上げます。私の自宅も停電になりましたが、ハロウィーンは例年通り行われ子供たちの笑顔が見ることができたのが救いでした。
(次回12月8日号掲載)(「WEEKLY Biz」2012年11月10日号掲載)

〈プロフィル〉Dr. Clara Lee ニューヨーク大学歯学部卒業。ニューヨーク大学ブルックデール病院でチーフレジデンス修了。13年以上に及ぶ臨床経験は一般歯科、コスメティック、インプラントを含む。インビザライン認定医。Waterside Dental Care院長として古山医師と共に、多くの日本人患者さんを治療。Dentistryをこよなく愛している。記事提供:Waterside dental Care(Tel:212-683-6260)

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