〈コラム〉捻挫とカイロプラクティック パート2 すぐに適切な処置をしないと痛みや違和感が残る

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第80回

ishitani0712先回(6月28日号掲載)から捻挫についてお話していますが、例えば足首の捻挫の場合、足首を内側に捻ってしまうことで、外側の靭帯(じんたい)や腱を引っ張ってしまい、足首の外側の捻挫をすることが多々あります。実際、内側の捻挫よりも外側の捻挫が多いのは、足首は構造上、内側よりも外側の足首の靭帯の方が弱いからです。足首は歩行などで体重が掛かり負担が大きい部分なので、すぐに適切な処置をしないと痛みや違和感が残る場合があります。
私も実際20代のころ、スノーボードで足首の捻挫をしました。日々治療をする立場でその大切さは分かっていながらも、いざ自分の身に起きてみると忙しさにかまけて治療を怠ってしまいました。何とか3カ月ほどで歩けるようになりましたが、1年たっても階段の上り下りで関節の奥の痛みが残り、10年以上たった現在でも以前のようにスポーツクラブのトレッドミルの上で快適に走ったり、エアロビクスのクラスで痛みを感じずに飛び跳ねたりすることはできなくなってしまいました。
今でも、治療を怠ったことを非常に後悔しています。自分の体験を通じて、同じようなことが起きないように多くの方に捻挫の治療の大切さを知っていただきたいと思います。
捻挫の場合、患部の腫れは3〜5日程度でだいぶ治まり、通常歩行や日常生活ができるようになります。しかし、腫れが引いてもなかなか痛みが引かない場合、関節の機能障害が起こっていることが多いので、カイロプラクティックで足首の骨の位置を整えたり、靭帯、腱、筋肉の硬直を取り除き、退化した組織を強化したり、リハビリをすることで早期改善が可能です。
次回も引き続き捻挫についてお話します。(次回は7月第4週号掲載)
MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞

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