〈コラム〉捻挫とカイロプラクティック パート4 四つの手順で応急処置を

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第82回

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②I…冷却(Ice) 薬よりもっと効果があるのが、アイスパック! 炎症を抑え、痛みと腫れを抑えるためには、患部を氷で冷やす方法が一番です。氷を食品保存用の小袋などに入れ、患部に45分~60分くらいの間隔で15〜20分当てて冷やすことを、一日中何度も繰り返します。ケガをしてから24時間の間に、これを何回か繰り返すと効果があります。組織の破壊を食い止める効果もあるので、回復も早くなります。長く冷やしすぎると逆に患部が熱を持ったりして逆効果になるので注意が必要です。凍傷の危険もあるので注意しながら行います。
③C…圧迫(Compression) 腫れを抑えるために、腫れている部分を、テープや弾性包帯などできつくなり過ぎない程度にしっかりと巻いて圧迫します。
④E…挙上(Elevation) 患部を下げていると、重力に引かれて血行が悪くなり、腫れやむくみが起きやすくなります。患部を心臓より上に上げると、心臓に戻る静脈の流れが良くなり、腫れが引きやすくなります。
これら四つの手順を捻挫後直ちに行うことが、早期回復に役立ちます。RICE法を1〜3日ほどきちんと行うと、症状はかなり良くなるはずです。しかし、これで終わりではありません。
きっちり冷やして腫れが引いたら「温め」ます。
次回は捻挫の応急処置の四つの手順を行った後の処置について説明します。
(次回は8月第4週号掲載)
MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞

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