(米国宝酒造)ホリデーギフトに特別なSAKEを

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贈り物に、パーティーの手土産に
目的別のお勧めをご紹介

ホリデーシーズンのギフトやパーティーの手土産に、お酒は話題を提供してくれるうってつけの品。贈る相手やシチュエーションによって最適なものを選びたい。そこで今回は米国宝酒造のPR担当であり、酒ソムリエのハインゼン淑子さんに目的別アイデアをいただいた。(価格は全て参考価格)

泡で乾杯するなら
松竹梅 白壁蔵「澪」
スパークリング清酒
750ml(22ドル)、300ml(11ドル)

バブリーな飲み物で始まるのがお決まりのパーティーで、シャンパンではなくSAKEで乾杯するという粋な提案をしてみよう。「澪」はアルコール度5%と通常の酒の3分の1程度で飲みやすく、初心者にも気軽に勧められる。「私もアメリカ現地の人が集まるパーティーには必ず持参します。SAKEの伝統的なイメージを壊してくれるので、初めて『澪』を口にした人の驚きの表情を見るのが楽しくて」と、淑子さんも実証済み。ボトルデザインも美しく小さめサイズもあるので、贈り物としても最適。

「特別な一品」を贈りたいなら
松竹梅 純米大吟醸 720ml(70ドル)

1粒1粒の米を洗うところから麹米(こうじまい)を丹念に育てるところまで、全ての工程を杜氏(とうじ)の手で行う「純米大吟醸」。そのため数量がごく限られており、通常の流通(店頭)では手に入らない。米国宝酒造のオンラインで購入する(ニュージャージー州は配送不可)か、一部のレストランで提供されている。「杜氏が変わると味も変わるほど、造り手の思いが最高に詰まった一品です」と淑子さん。米国で収穫された山田錦を100%使用した米国初の純米大吟醸で、花や果実を思わせる鮮やかな吟醸香やきめ細かい質感はどれをとっても最高級。冷やして食前酒として飲むのがお勧めだ。

「通」の人に、日本の酒の代表格として
白壁蔵 生酛純米
640ml(25ドル)、300ml(13ドル)

「白壁蔵 生酛純米」は神戸・灘の醸造所「白壁蔵」で、江戸時代から続く伝統的な製法「生酛造り」を再現して造った酒。食中酒として食事と一緒にいただこう。「冷やしてワイングラスでいただくと、飲みながらじわっと常温に温まっていく過程で、生酛造りの香りと米の旨味が引き出されて最高に美味です」という淑子さんお勧めの飲み方も試してみたい。日本食だけではなく肉・魚・チーズなどのクリーミーな食材とも合い、フランスの有名シェフを絶賛させたという宝酒造自慢のお酒。

限定デザインで盛り上がる
松竹梅 クラシック純米 干支ラベル 1.5l(11.5ドル)

年末年始限定の干支(えと)デザインボトルは、場を華やかに盛り上げてくれる。2022年版の虎をモチーフとしたきらびやかなデザインと、1.5リットルという大きめサイズで存在感は抜群。干支の動物を入れたデザインは、来年でひと回りの12年目となり、コレクターもいるそう。米の旨(うま)味と味わいのバランスが良く、食事と合わせやすい。温めても、冷やしても、室温でもそれぞれ違った味わいを楽しめる定番のお酒。

料理好きの人に
タカラみりん 700ml(7.65ドル)
松竹梅 クラシック純米
750ml(6.95ドル)

 

料理好きの人には、「タカラみりん」=写真右=を「クラシック純米」=写真左=と共にセットで贈ろう。日本人以外ならテリヤキソースをおいしく作れる必需品としてレシピ(注)を添えて贈るのもいい。使い分けは? みりんには甘みやコクを出す効果が、清酒には臭みを消したり味の浸透を良くする効果があるが、「タカラみりん」は12%のアルコール度があり、その両方の効果がある。本格的な和食の味を生み出すには、みりんと清酒の両方を一緒に使うのが良い。

(注)みりんを使った英語版のレシピはwww.takarasake.com/recipes/cookingから

スイートな味が好みなら
HANA Flavored sake 750ml(12.75ドル)、375ml(8.75ドル)
YUKI Nigori 375ml(9.5ドル)

 

「澪」に続いて、アルコール度が低く初心者でも楽しめるのが、「HANA」=写真右=(アルコール8%)や「YUKI」=写真左=(アルコール10%)のフレーバー酒。デザートワインやシェリー酒のように楽しめ、さわやかな甘みが米国で大人気なのだとか。ピーチやライチをはじめ、バラエティーに富んだフルーツの香りを楽しめる。「『HANA』はデザート感覚で、にごり酒では珍しいフレーバー酒の『YUKI』はカクテル感覚で楽しむ方が多いです」と淑子さん。共に小さなサイズをそろえているのでいろいろな味を試しやすい。

米国宝酒造はカリフォルニア州バークレーに醸造所を構え、シエラネバダ山脈の雪溶け水とワインの聖地ナパバレーで近くの恵まれた土地で酒造りに取り組む。新鮮なまま求めやすい値段で買えるのがローカル産の酒の強み。一方で、灘の白壁蔵など名門の酒蔵で作られた日本の酒も多くの製品から厳選したものを輸入している。それぞれの酒の深い酒の魅力を、ここ米国で伝えてみてはいかがだろうか。

◇ ◇ ◇

ハインゼン 淑子(Shukuko Heinzen)

米国宝酒造マーケティング/PR Assistant Managerとして勤続8年。トラディショナルからデジタルまで、同社のマーケティングとPRを担う。アルコールに弱い体質ながら同社に入社するも「ゼロから何かを造り上げる」会社の取り組みと酒の奥深さにほれ込み、米国でその素晴らしさを伝えるべく日々奔走する。酒ソムリエとWSET(Wine and Spirit Education Trust)のSAKE部門 Level 3(最高位)、Sake School of America(SAKE & SHOCHU)の資格を持つ。

〈情報・写真提供〉米国宝酒造(www.takarasake.com

(2021年12月11日号掲載)

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