ニューヨーク育英学園で行事

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小学部でコンサート

古代東洋のハープ「箜篌」を堪能

kugoニューヨーク育英学園全日制部門小学部で、世界でも数少ない箜篌(くご)の演奏家である菅原朋子さんを招いて、コンサートが開催された=写真。箜篌というなじみのない楽器についての説明や演奏する曲にまつわるエピソードなども紹介された。
箜篌は、西洋のハープに似た造りとなっており、音楽学者の間ではこの楽器を角形ハープと呼び、日本では箜篌として知られている。日本にはシルクロードを通じて竪箜篌が百済を経由して、臥(ふせ)箜篌が高句麗を経由して伝来したとされている。箜篌はハープの明るい音とは少し異なり、奥深く、オリエンタルの香りが漂う妖艶なものであった。
13世紀のイランやスペインの曲や14世紀のイタリアの様子を奏でた「トリスタンの悲しみ」、日本の北原白秋によって作られた「待ちぼうけ」など世界各国の曲が演奏された。演奏会終了後、子供たちは「初めて聞いた音色だった」「なんだか歴史を感じさせる音であった」と感想を述べあった。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年7月12日号掲載)
〈情報・写真提供〉 ニューヨーク育英学園 www.japaneseschool.org

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