米ペンシルベニア州で20年12月初めより点灯されている「希望のツリー」
日米と台湾で活躍する芸術家であり、本紙にコラムを執筆中の林世宝（リン・セイホウ）さんは2019年に「希望のツリー」を制作、ツリーは今年は米ペンシルベニア州で20年12月初めから点灯している。
「希望のツリー」は17年２月から、プロジェクトをスタート。野球のボール２万5000個、LEDライト１万個を使って製作したもの。
２万5000個のボールは17年３月から18年６月に世界40カ国の中学校、高校、大学、プロ野球チームなど約800〜900チームから届けられたという。
世界40カ国の中学校、高校、大学、プロ野球チームなど約800〜900チームから届けられた野球ボール
「この作品は野球ボールを集結させたものです。小さなボールの中には、選手たちの努力、忍耐力、ネバーギブアップの精神、感動の記憶が凝縮されています。２万5000個のボールをつなぎ、ツリーの周りに巻いて、栄光の記憶を蓄積させていきます。『希望のツリー』は、スポーツの感動と栄光の精神をアートの創造性で表現し、スポーツ精神を永遠に残そうとするものです」と林さん。
「希望のツリー」と林世宝さん＝2019年
2020年東京五輪に野球復活の発表を受け、長年野球の仕事に携わる友人と始めたプロジェクト。「ネバーギブアップのスポーツ精神で、平和・愛・希望を未来につなげよう」のメッセージをツリー点灯で発信、五輪会場で展示することが目標だという。
東京五輪は新型コロナウイルスの影響で１年延期され、「希望のツリー」を現地に運ぶ企画は頓挫したままとなっているとのこと。21年に開催される時にはオンラインだけでも参加できないかと考えているという。
お披露目された「希望のツリー」＝2019年２月４日
「希望のツリー」の内部＝2019年
ツリーは旧正月過ぎまで点灯する予定。
林さんは「多くの人の協力があって完成したものなので、一人でも多くの人に見てもらいたい」と語っている。
【現在ツリーが飾られている住所】
204 Franklin Valley Rd Dalton, PA 18414 （Crystal Window & Door Systems）
高速道路 I-81 PAからも見られる
（写真は全て林世宝さん提供）
●「希望のツリー」関連記事
nybiz.nyc/ny-news/shih-pao-lin-solo-exhibition-in-ny/
●「希望のツリー」関連コラム
集夢計画45「希望のツリー」—ツリー企画の再燃の始まり（2016-09-10号掲載）
集夢計画50「希望のツリー２」—日本で中日ドラゴンズが協力を快諾（2017-07-08号掲載）
集夢計画51「五輪復活 祝 希望のツリー」—野球ボール集め、順調な滑り出し（2017-09-09号掲載）
集夢計画52「My name is HOPE」—イメージキャラクター誕生（2017-11-11号掲載）
集夢計画53「希望」—途中経過報告（2018-01-13号掲載）
集夢計画54「言うは易く行うは難し」—日本と台湾の野球、五輪関係者を訪問（2018-03-10号掲載）
集夢計画55「石の上にも三年」—個展開催（2018-05-12号掲載）
集夢計画56「柳に雪折れなし」—野球ボールはニューヨークへ（2018-07-14号掲載）
集夢計画57「ペニーパーティー」—「希望のツリー」プロジェクトの一環（2018-09-08号掲載）
集夢計画58「恋に上下の隔てなし」—協力してくれた人のパワー（2018-11-10号掲載）
集夢計画59「冬来たりなば春遠からじ」—野球ボールと土台が到着（2019-01-12号掲載）
集夢計画60「月に叢雲、花に風」—未完成の完成として発表（2019-03-09号掲載）
集夢計画62「盡人事、聴天命：人事を尽くして天命を待つ」—「希望のツリー」についての感謝と報（2019-07-20号掲載）
