集夢計画51「五輪復活 祝 希望のツリー」

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アーティスト・林世宝「チリも積もれば芸術に」第56回

王貞治元監督のサイン入りバットを持つジョージ(中央)と台湾上古ギャラリー館長・李立民(ジョージの左)、キュレーターの陳虹安(ジョージの右)とスタッフたち

王貞治元監督のサイン入りバットを持つジョージ(中央)と台湾上古ギャラリー館長・李立民(ジョージの左)、キュレーターの陳虹安(ジョージの右)とスタッフたち

秋の肌寒さを感じるニューヨークの街を歩きながら、年頭にえがいた言葉「春若不耕、秋無収穫(春に耕さなければ、秋の収穫は無し)」、「機会是給有準備的人(準備をしている人にチャンスは訪れる)」が頭をよぎりました。私のアートは自然現象同様、耕して、種を撒き、栄養を吸収して実り収穫、イコールプロジェクト成功。3年前に着想した企画「希望のツリー」が動き出したのは今年の2月。それから半年、現状は…。

この夏台湾で開催された少年ベースボール・ワールドカップ(U―12 WBSC)に米国チームと共に参加していたジョージが、約束通り、参加国12チームのサインボールを2個ずつもらって帰ってきました。これはツリーの表面に取り付けるリースになる予定。

日本では、名古屋のボランティアが中心となって硬式野球ボール集め。全国のボーイズリーグの協力で、ボロボロになったボール2500個程が寄せられています。目標2万5000個のうち、年内には1万個くらいになるという話。プロジェクトが中日新聞に載ったおかげでラジオでも放送され、反響が広がりをみせています。このことを取り上げてくれたCBCラジオの「レポートドライバー」小林美鈴さんの「レポドラ日記」は、ウェブで閲覧可能です。「希望のツリー」でアクセスしてみてください。(【募集】野球ボールで木を作るのです【ボール】

順調な滑り出しですが、2020年の東京オリンピックまで3年を切りました。春に蒔いた種が、日本、台湾、米国で栄養を吸収しながら膨らんでいます。来年の秋には全体の50%、電動で上下するツリーの枠組み完成が目標。現役野球選手のサインボールはもっと欲しいです。そして肝心な資金。2000万枚の1セント硬貨を集めるためのペニーパーティーを開いてくださる方、駆けつけますのでご連絡ください。引き続き、皆様のご協力をよろしくお願いします。

(次回は11月第2週号掲載)

林世宝〈プロフィル〉リン・セイホウ 1962年台湾生まれ。日本に留学中に日展、日仏現代美術展に出展し数々の賞を受賞。その後、渡米し、96年NY大学大学院修士課程を修了。NY現代美術展メディア賞、アジア傑出アーティスト賞などを受賞。世界中から素材を集める、ハート集結シリーズの代表作には「智恵の門(愛知万博)」、「ラブツリー(20万のおしゃぶり)」がある。NY在住。【フェイスブック

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