集夢計画45「希望のツリー」

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アーティスト・林世宝「チリも積もれば芸術に」第50回

LEDライトとレーザー光線でライトアップしたツリーの模型

LEDライトとレーザー光線でライトアップしたツリーの模型

「2020年の東京オリンピックに野球が復活する」と、興奮気味のジョージが電話をかけてきたのが再燃の始まりでした。アメリカ野球の記録映画を作る彼と野球ボールでツリーを作ろうと企画したのは3年前。そのままになっていた夢の実現に向けて再始動しました。

他のスポーツ同様、見るものに感動を与えてくれる野球。バッターが打った、ボールを追いかける選手と塁を進む選手、観客の応援と歓声。巧みなアナウンサーの解説。極めた選手達が持つ体力と精神力、最後まであきらめないチームワークで作り出す名場面。ボールには選手の汗だけでなく、野球の歴史、感動の記憶が刻まれています。このパワーが詰まったボールで「希望のツリー」を作ろうというのです。

各国の球団やリーグに声をかけ、使わなくなったボールを提供してもらいます。もちろん、個人提供も大歓迎。目標個数は2万個。球団選手のサインボールももらえたら更に盛り上がるでしょう。完成したツリーは、聖火リレーのようにアメリカからキューバ、ヨーロッパ、アジアの野球に親しみのある国をまわり、最終地は東京オリンピックの野球場。なんとも壮大な夢。

私の制作はいつもゼロからのスタート。不要品を集めて作品を作るシリーズの代表作、百万枚のペニー像「平和行進曲」は、ニューヨークで1年半をかけて1997年に完成。アメリカ・台湾・日本を巡回後、広島大学に寄贈、現在も中央図書館のギャラリーに展示されています。このツリーもペニー像のように、国境を超えて海を渡り、世界中の人が集まるオリンピック会場で、野球を愛する国の人々の平和と希望を共有できたら最高です。野球チームのような制作チームを作るため、球団や野球に詳しい方を募集しています。ご一報ください。

(次回は11月第2週号掲載)

林世宝〈プロフィル〉リン・セイホウ 1962年台湾生まれ。日本に留学中に日展、日仏現代美術展に出展し数々の賞を受賞。その後、渡米し、96年NY大学大学院修士課程を修了。NY現代美術展メディア賞、アジア傑出アーティスト賞などを受賞。世界中から素材を集める、ハート集結シリーズの代表作には「智恵の門(愛知万博)」、「ラブツリー(20万のおしゃぶり)」がある。NY在住。【フェイスブック

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