〈コラム〉中川扶二夫 「逃げない、がKeyword」第6回

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成功するまでやる

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三木谷社長(右)と筆者

自転車をこいでいる姿を想像してください。しかし、後ろの荷台を誰かに掴まれてます。掴まれているので、全力で一生懸命自転車をこいでも、車輪が空回りして全く前に進みません。
(1)疲れてこぐ事を止めました。これを起業上は「倒産」と言います。
(2)全く進まなくても諦めずにこぎ続け、掴んでいた手を振り解くと、今まで苦労が嘘のように猛スピードでしかも楽に進んで行きます。これを起業上は「成功」と言います。
他人よりもちょっと長く頑張り、ちょっと長く耐え、ほんの少しだけ勇気が長持ちする人は必ず「成功」します。Never Give Upです。あなたもあと少し頑張れば、荷台の手を振り解けるはずです。
前に楽天の三木谷社長と食事をしました。そしてこの話を私がすると、それは「三木谷曲線」と同じですねとあっさり言われました。(苦笑)
簡単に説明すると、努力を続けていても、結果はなかなか上がりません。しかし、Never Give Upで継続すると最後の最後にはいきなり結果が急上昇するのです。しかも最後の僅か「0.5%の努力」の差で他社とは大きな「結果の差」が出ると言うことです。正に、「自転車こぎ」と似ています。逆に95.5%で努力を止めた人には何の結果も出ないのです。

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また、英語の重要性を何度も言われていました。仕事より英語が大切と言っているのではありません。英語ができることがスタートラインなのです。最後は仕事で勝負な事に変わりはありません。我々はこうしてアメリカに住んでいます。日常会話は簡単にできるようになりますが、それ以上となると…。折角英語環境にいる我々なのですから意識して勉強したいものですね。
三木谷氏曰く、英語の会議にして良かった事は、全員が簡潔・明瞭になり、時間の短縮になっているそうです。
私も英語をBrush Upする気持ちになりました。
(次回は8月第4週号掲載)

〈プロフNakagawaィル〉 中川扶二夫(な かがわふじお) 広島県出身。1988年にニューヨークに一人で渡り起業。在ニューヨーク25年。この間にアムネットをはじめ八つの会社(18拠点)を日米で立ち上げる。成功よりも失敗を肥やしに独自の「家族型経営」が世界で通用するかをチャレンジしている。現在、異業種進出を含め、アジア、南米、欧州へ の進出を計画中。

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