NY歴史問題研究会 第24回例会

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日本神話の位置付けについて考える
講師に同会長・高崎康裕氏

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高崎康裕氏の講義に熱心に耳を傾ける参加者ら=3月27日、ニューヨーク(撮影:岡村)

中国や韓国などとの歴史認識および竹島などの領土問題を考える「ニューヨーク歴史問題研究会」の第24回例会が3月27日、マンハッタンのニューヨーク日系人会で開催された。今回は古事記の神話と皇位継承についてさらに理解を深めた上で、「天皇(Ⅲ)|神話と歴史の位置づけと大御心の忖度|」というテーマの下、同会会長である高崎康裕氏が講師を務めた。
高崎氏は1月の例会から引き続き「天皇:万世一系」について解説し、「昔話」「伝説」「神話」の違いと、日本神話の位置付けについて説明した。歴代の天皇に皇位の象徴として受け継がれてきた「三種の神器」の由来、重要性についても言及した。
天皇の誕生に関わる複雑な古事記を解説するにあたって、プロジェクターを用い「因幡の白ウサギ」がテーマとなった古事記に関する歌で説明するなど、初めての参加者にも理解しやすい講義となった。
高崎氏は「この研究会を通して歴史観、価値観、日本人としての誇りを持つことで、10年後、20年後、日本はもっと立派な国になるだろう」と集まった約30人の参加者の母国への理解と関心を促した。
講義後は万世一系、八紘一宇(はっこういちう)などの歴史と今日の位置付けについて参加者から活発に質問・意見が投げ掛けられ、日本の歴史や外交問題に対する関心の高さがうかがえた。
同会の活動の詳細はwww.nyrekishikenkyu.org参照。(「WEEKLY Biz」2014年4月5日号掲載)

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