〈注目のビジネス〉ユナイテッド航空 米大陸横断路線にフルフラットベッドシート搭載

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United BusinessFirst Flat-Bed Seat米国内線新サービス「p. s.」大規模改修が完了

世界6大陸360以上の空港へ毎日平均5300便超のフライトを運航するユナイテッド航空(本社:シカゴ、会長、社長兼最高経営責任者:ジェフ・スマイゼック氏)。2014年に向け、機内ならびに地上でのより良い顧客サービスの向上を計った。
ユナイテッド航空は12月2日、1日から運航している同社の米大陸横断路線「p. s.(プレミアム・サービス)」でのボーイング757―200型機全15機の大規模改修の完了を発表。これによりニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港とサンフランシスコ国際空港間、およびJFK国際空港とロサンゼルス国際空港間の全フライトにプレミアム・キャビンとフルフラットベッドシートの搭載を完了した。
「p. s.」機材の「ユナイテッド・ビジネスファースト」では、フルフラットベッドシートが28席、フルフラット時には最大6フィート4インチ(約190センチ)の就寝空間を提供するほか、より広い収納スペースも確保。また、足元の空間が一段と広がった「ユナイテッド・エコノミープラス」は42席、「ユナイテッド・エコノミー」には72席のシートを用意した。
長距離国際路線と肩を並べるフライトを米国内線においても提供できるよう改修されたユナイテッド航空の「p. s.」では、全席で以下を提供。
●機内Wi―Fi(ワイファイ)
●オンデマンド型エンターテインメントシステムで、映画とテレビ番組数百本に加え、さまざまなエンターテインメントオプションを提供
●電源とUSBポートを全席に用意
●「ユナイテッド・ビジネスファースト」では、ほぼ全便でコース料理を提供。また同航空のマスター・ソムリエ兼マスター・オブ・ワインであるダグ・フロスト氏が厳選したワイン・セレクションを提供。
●「ユナイテッド・エコノミープラス」では、座席のレッグルーム(足元の空間)を以前のp. s.機材に比べ2インチ(約5センチ)拡大された。また、プレミアム・ワインのハーフボトルの販売も行う。
ユナイテッド航空のマーケティング、テクノロジー及び事業戦略担当執行副社長のジェフ・フォランド氏は、「このたびのp. s.運航機材への投資により、ユナイテッド航空の米大陸横断路線ではさらに“フライヤー・フレンドリー”なサービスを提供できるようになりました。ユナイテッド航空では、全便で機内の快適性と利便性の拡大を図るためさまざまな取り組みを行っており、今回の機材改修もこうしたプロジェクトの一環です」と述べた。

14年度スケジュール
成田―ヒューストン路線をダブルデイリーに増便
昨年11月、2014年度の日本路線フライトスケジュールの変更が発表された。これにより、現行の成田―ヒューストン毎日運航便を3月31日より毎日2便体制に拡大し、成田―シアトル路線については1月17日より、成田―バンコク路線については同3月29日より運休し、運休後は、現在アジア―米国間でジョイントベンチャー(共同事業)を実施している全日空(ANA)便が運行を代行する。
同航空では、14年夏季スケジュール以降も引き続き日本9都市より米国本土7都市(ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、デンバー、ヒューストン、ニューヨーク、ワシントンDC)へ、またホノルル、グアム、そしてアジア2都市(ソウル、シンガポール)へ合計週150便を超えるフライトを運航する。
また現在、成田―デンバー路線、成田―ロサンゼルス路線に導入しているボーイング787ドリームライナーを、5月より関西―サンフランシスコ路線へも導入する予定となっている。
強化されたサービス
●米国本土を発着する長距離国際路線の全機材のプレミアム・キャビンへのフルフラットベッドシートの搭載
●130機超の航空機に衛星Wi―Fiの搭載を完了し、14年末までには同航空の主要路線機材のほぼ全機に搭載予定
●iOS7に対応した新モバイルアプリを、革新的な新機能とより良い機能性、さらにタッチしやすいデザインに改良
●生放送が楽しめるケーブルテレビのディレクTVを200機超に搭載し、その航空機数は航空会社の中で最多を誇る
●シカゴ・オヘア国際空港第2ターミナル、シアトル・タコマ国際空港、サンディエゴ国際空港の同社の空港ラウンジ「ユナイテッドクラブ」の改装を完了。アメニティをより充実させ、内装を近代的なデザインに変更すると同時に電源コンセントの数も増やし、従来の無料のスナック、Wi―Fiとともにラウンジの快適性をさらに高めた
●3月31日から、成田―ヒューストン路線を毎日2便体制に拡大

ユナイテッド航空 機内プロダクトの改善に投資を継続しており、ファーストクラスとビジネスクラスにおけるフラットベッドシート数と、エコノミークラスにおける足元の広いエクストラレッグルームシート数では北米航空会社の中でトップを誇る。2013年、米国で国際線を運航する航空会社の中で初めて、長距離国際路線における衛星利用のWi―Fiサービスを開始した。
【公式サイト】united.com
(「WEEKLY Biz」2014年1月1日号掲載)

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