〈コラム〉中川扶二夫 「逃げない、がKeyword」第3回

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チャレンジは成長に不可欠な栄養素

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富士山登頂へチャレンジ!

「ピンピンコロリ」をご存知ですか? 東京海上記念診療所の桑間先生の造語です。入院して闘病生活をするのでは無く、できるだけ長く元気で人生を楽しみ、不謹慎かもしれませんが、逝くときは周りの家族や友人、そして自分に看病・心労等の負担をあまりかけずコロリと逝く事だそうです。「ピンピンコロリ」には大事な要素が3つあります。それは、(1)タバコを吸わない(2)運動する(3)体重コントロール―です。
特にタバコが一番悪く、タバコを吸う人は健康を気にしたり、健康診断検診を受ける必要も資格も無いと冗談半分でおっしゃっていました(笑)。禁煙族だけでなく、喫煙族も皆でピンピンコロリライフを目指していきましょう。

さて企業はといえば、ピンピンコロリではなく、永遠に継続させたいものです。100年どころか、1000年企業を目指したいですね。ただ、この不況下で企業が生き残るには、常に社会の変化に対応していくことが求められます。それは企業にとって重要な「チャレンジ」です。
企業の「チャレンジ」には資本が必要になります。キャッシュフローが無ければいくら黒字経営でも企業の存続自体が成り立たないばかりが、チャレンジなんて不可能です。その為、借金をして経営を継続させる必要があります。すると支払いが楽になりますが、会社経営の本当の姿が見え辛くなる恐れがあります。この落とし穴に嵌らなければ、借金は「善」なのです。
故安藤百福さん(日清食品創業者)の語録「経営者は一度借り入れの味を覚えると抜け出せなくなる。経営に緊張感がなくなり、そのツケは必ず自分に戻ってくる」。これを肝に銘じ、公明正大「善」のための借金も経て、1000年生き残れる企業でありたいものです。
(次回は5月25日号掲載)

〈プロフNakagawaィル〉 中川扶二夫(な かがわふじお) 広島県出身。1988年にニューヨークに一人で渡り起業。在ニューヨーク25年。この間にアムネットをはじめ八つの会社(18拠点)を日米で立ち上げる。成功よりも失敗を肥やしに独自の「家族型経営」が世界で通用するかをチャレンジしている。現在、異業種進出を含め、アジア、南米、欧州へ の進出を計画中。

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