〈コラム〉中川扶二夫 「逃げない、がKeyword」第2回

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まずは、自分から行動を!

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日野原重明先生(右)と筆者

あなたにとって人生で一番無駄な時間は何でしょうか? 交通渋滞中の車の中の時間ですか? それとも仕事をサボっている時間ですか?
私は、人を「憎む時間」ではないかと思います。人を憎むのにはパワーを使い、気も遣います。しかしそれら負のエネルギーからは、何も良いことは生まれません。
今年102歳になられる聖路加国際病院の日野原重明先生も、人生にとって「愛する事」と「許す事」はとても大切だとおっしゃっています。そしていつも笑顔で、長生きされています。
生きているとストレスが溜まります。私も若い頃、上司への不満が爆発したことがあります。
自分の仕事振りが85点なのにたいして、上司は70点。上司ということだけで給料が高いのか!、と食ってかかったことがありました。しかし、いくら不満を爆発させたところで何の解決にもなりません。そこで、85点の私は100点を目指すことにしたのです。相手に不満をぶつけるのではなく、自分自身を成長させるためにそのエネルギーを使うのです。不平不満(=憎む時間)を自分の中から排除し、相手を受け入れる事(=許す事)で、すべてが良い方向に好転していくのだと身を持って感じました。

安倍首相になって日本が元気になっているように感じます。しかし国会では未だに他党への不満を述べているシーンばかりが目に付きます。我々も、日本の政治が駄目だと不平ばかりを言う前に、きちんと選挙へ行き投票すべきです。我々には在外選挙も可能なんですから夏の参議院議員通常選挙にはまずは一票を。
全員がやるべきことを行えば、不平不満は必ず減っていきます。世の中すべて、まずは自分から行動を起す事が大切なのです。
(次回は4月27日号掲載)

〈プロフNakagawaィル〉 中川扶二夫(な かがわふじお) 広島県出身。1988年にニューヨークに一人で渡り起業。在ニューヨーク25年。この間にアムネットをはじめ八つの会社(18拠点)を日米で立ち上げる。成功よりも失敗を肥やしに独自の「家族型経営」が世界で通用するかをチャレンジしている。現在、異業種進出を含め、アジア、南米、欧州へ の進出を計画中。

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