6月22日、NYで「オールアメリカンオープン国際空手道選手権大会2019」開催

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海外からの注目選手─五来克仁師範が展望
優勝候補はテゥセウ選手とザリヤン選手

国際空手道連盟極真会館主催の「オールアメリカンオープン国際空手道選手権大会2019」が22日、ニューヨークのジョン・ジェイ・カレッジ内体育館で開催される。毎年恒例で24回目となる同大会には北米のみならず世界中から多くの有力選手が参加する。今年11月に、4年に一度の世界大会が行われるため、その前哨戦となる今大会では例年以上の盛り上がりが期待される。今号では海外からの注目選手について、国際空手道連盟極真会館国際部長でニューヨーク道場の五来克仁師範にお話を伺った。(前号=6月8日号=で日本からの参加選手を紹介)

国際空手道場連盟極真会館国際部長・五来克仁師範

今回の一番の本命は、フランスのアントニオ・テゥセウ選手とロシアのアショット・ザリヤン選手です。テゥセウ選手は鋭敏な膝蹴りで数々のロシアの強豪選手を倒し、2014年のヨーロッパ体重別選手権中量級で優勝。また17年に重量級に変更し、見事ヨーロッパ体重別選手権重量級とオールアメリカンのチャンピオンに輝きました。昨年は不調に苦しんだものの、5月にポーランドで行われたヨーロッパ体重別選手権で重量級3位に返り咲いています。今大会と、続く世界大会で彼の完全復活劇を見ることができるかもしれません。

2017年優勝から復活が期待されるアントニオ・トォセウ選手

もう一人の優勝候補、アショット・ザリヤン選手は14年にアメリカの体重別選手権で軽量級を制する鮮烈なデビューを飾り、その翌年に最高峰の無差別の第11回世界大会に出場し、重量級の強豪たちが出場する中、5位という成績を残しています。この5年の間も5月のヨーロッパ中量級選手権で優勝するなどの好成績を維持。連射砲パンチとキック、驚異的なスピードとフットワークが特長の選手です。

そのほか、昨年のオールアメリカンでローキックの一本勝ちを決めたブルガリアのアレクサンダー・アタナソフ選手や、圧倒的な体格と強打で相手に脅威を与えるロシアのアレクサンドル・ベドシビル選手の活躍も見逃せません。また米国勢からは打撃力とスピードがあり、世界のトップ選手となる可能性を秘めた若手ホープのソウタ・ナカノ選手、そして地元・ニューヨーク道場から出場し、重量級で存在感を放つスタニミアー・コンドフ選手も好成績が期待されています。

女子は、この3選手に注目

女子では、5月に故郷ポーランドで行われたヨーロッパ選手権女子重量級で優勝したマリア・ジャスコ選手、小柄ながらも爆発力を持つボリビアのマリエラ・ザラテ選手、昨年、無差別のヨーロッパ選手権で多くの重量級選手の中で中量級ながら3位入賞を果たした若手スター、フランスのシャイネス・エライムー選手に注目が集まっています。

◎情報
国際空手道連盟極真会館オールアメリカンオープン国際空手道選手権大会2019
【日時】6月22日(土)午後3時15分~(開場:午後3時)
【会場】ジョン・ジェイ・カレッジ内体育館
【場所】524 W 59th St(bet 10th and 11th Ave), NYC
【チケット】一般35ドル(当日40ドル)、リングサイド席(2列目)65ドル、VIPリングサイド席(1列目)80ドル(いずれもサービス料込み)
【チケットサイト】https://karate.bpt.me
【問い合わせ】www.kkny.net
https://www.facebook.com/allamericanopen/
https://www.instagram.com/allamericanopen/

(2019年6月15日号掲載)

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