〈コラム〉ファイナンシャルアカデミー代表 泉正人「社会人のための資産運用」第22回

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大きな出費を防ぐには 健康を維持する生活サイクルに

夜は飲み会で、いつもよりお金のかかるお店で散財。終電は終わってしまいタクシー帰り。寝る時間も遅くなり、寝不足のまま明朝の出勤時間がやってきて、朝食をとらずに、頭がすっきりしない状態で仕事に入る…。  社会人になって、こういう生活サイクルを長い期間続けられたという人は、意外や意外、少なくないのではないでしょうか? こういう生活を続けていると、普通に家に帰って普通に過ごしている夜と比べて、私たちは何を失っているのでしょうか?  普段に比べて、お金がかかる夕食やタクシー代などで高いコストを払っているのはもちろんですが、もっと大切なことがあります。それは「健康」です。健康を失って奪われる財産は大きい、と私は感じています。  かりに重い病気にかかったとしたら、最悪の場合働くことができず、職を失うことも考えられます。となると、扶養する家族がいるのに養っていけず、家族に経済的な苦労をかける場面が増えてくることになるでしょう。また、病気にかかってしまうと、生命保険の新規加入を断られるケースもあり、いざというときの備えとして、保険を活用することができなくなります。  マイホームを持っているなら、住宅ローンが支払えず、家を手放す事態に陥ることも考えられます。  また、タバコやお酒は、気がつかないうちに大金をつぎ込んでしまう嗜好品ですが、量が多すぎたり、習慣になっていてやめられないという場合は、健康面はもちろん、金銭面から考えても問題があるでしょう。やめることができた場合は、健康においても節約においても大きなメリットが得られるのではないでしょうか?  このように、健康を害することで、さまざまな点でつらい思いをすることになりかねないのです。 まさに、自分の体と頭こそが最大の財産なのです。  ぜひ、皆さんも常日頃から体をきたえ、日々の健康を維持していくよう心掛けてくださいね。 (次回は2月第1週号に掲載)

「お金の教養」
〈プロフィル〉泉 正人(いずみ まさと) ファイナンシャルアカデミー代表、金融学習協会理事長、神戸夙川学院大学客員教授。経済入門から資産運用までの幅広いファイナンシャル教育を行う。受講者が18万人の「お金の教養」=写真=プログラムをニューヨークでも開催。http://us.Financial.ac

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