〈コラム〉気楽な修学旅行

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ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第44回目

東京、小金井市野川公園にて。12月だというのにこの色合い。お見事!

東京、小金井市野川公園にて。12月だというのにこの色合い。お見事!

とうとう師走ですね、NYの皆様いかがお過ごしですか?
今年の日本の夏は長かったので、やっと紅葉したかと思ったら早くも冬将軍到来。赤や黄色に色づいた木々たちがプルプル震えておりました。
そんな中、日本でも英語ベースの学校に通っている我が家の息子が、ハイスクールの修学旅行で京都に行って来ました。「紅葉はもちろん、京都はどこを見てもきれいだった〜」と感心していましたが、この修学旅行、アメリカもそうなのかどうか分かりませんが、彼らの学校では、旅行の行き場所は学校から何コースか提示された中から友だち同士相談し、自分たちで行き場所を決めるというもの。
息子たちの京都班は男女合わせて12人。それに引率の先生が一人という少人数。京都に着いてからも、一応観光バスに乗って見学する場所は決まっていたようですが、着いてからはほとんど自由時間になり、随分と気楽な旅行のようでした。
私の高校の修学旅行とはなんという違いでしょう。行き先は奈良、大和路散策というものでしたが、もちろん3年生全員同じ場所。移動は列を組んで、自分たちが通っていた高校の近所とほとんど変わらない風景の大和路を歩き、今となっては、「鬼のせっちん」などという大きな岩を見に行ったなあ、くらいしか覚えていない窮屈な旅行でありました。
そうそう、先日東京渋谷の109というファッションビルの中で、どっから見ても中学生だね、という学校の制服を着た男女6人ほどのグループに遭遇しました。ちょっとそばに寄って様子を見ていると、どうやら学校から東京に旅行に来て、渋谷で少し自由時間をもらい、自分たちが行きたいところを探索している様子。女子の方が積極的で、男子にあっちに行くと可愛い小物があるはず、などと事前に調べて作ってきたであろうプリントを見ながら指図をしているのです。胸の名札に書かれた学校名を見るとどうやら東北方面からやって来たようでした。
そっか、学校の旅行で渋谷の109か、日本の学校も随分と粋なことをやるようになったんだなあ、とちょっと感心した光景でありました。
というわけで、今年もお世話になりました。
また来年もよろしくお願いいたします。良いお年を。
(次回は1月1日号掲載)

(プロフィール)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

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