「ハミルトン」、史上最多の16部門でトニー賞ノミネート

史上初！全部門で選出

米演劇界で最も権威のあるトニー賞（Tony Awards）のノミネート作品が５月３日に発表され、今期大ブレークしたブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン（Hamilton）」が、最優秀作品賞を含む最多の16部門でノミネートを獲得した。

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一つのミュージカルが同時に16部門にノミネートされることはトニー賞史上初。脚本・音楽を手掛け、自ら主演するリン・マニュエル・ミランダ（Lin-Manuel Miranda）と、ハミルトンの友人でライバルのアローン・バー役を務めるレズリー・オドム・ジュニア（Leslie Odom Jr.）はそろって主演男優賞にノミネートされたほか、同作がノミネート可能な全部門で選ばれたことでも大きな話題となった。

同作は、「米国建国の父」の一人で、現在の10ドル紙幣に肖像が印刷されているアレクサンダー・ハミルトンの生涯を、ヒップホップでつづるという斬新なスタイルが話題を呼んでいる。

授賞式までの間、ノミネートされている作品のチケット購入は困難になる。また、受賞するとさらに倍率が高くなり、ダフ屋なども出回る。
同賞は、ミュージカルと演劇部門に分かれて審査されるが、演劇の場合、期間限定公演が多く、トニー賞の授賞式前に既に終わっていることが多い。そのため、授賞式前後でもまだ上演されているミュージカル作品は何かと話題となる。

■「ハミルトン」13部門16ノミネート
・ミュージカル部門：
作品賞、脚本賞、主演男優賞（リン=マヌエル・ミランダ、レスリー・オドム・ジュニア)、主演女優賞（フィリッパ・スー）、助演男優賞（ダヴィード・ディグス、ジョナサン・グロフ、クリストファー・ジャクソン）、助演女優賞（レネー・エリス・ゴールズベリー）、装置デザイン賞、衣装デザイン賞、照明デザイン賞、演出賞
・演劇・ミュージカル共通部門：
オリジナル楽曲賞、振付賞、編曲賞

授賞式は６月13日にビーコン劇場

トニー賞は1947年にスタートした、優秀なブロードウェイ作品を表彰する賞。毎年5月にノミネートが発表され、6月に授賞式が実施される。今年の授賞式は6月12日にアッパー・ウェスト・サイドのビーコン劇場（Beacon Theater）で行われる。
授賞式の模様は同日東部時間午後８時から、ＣＢＳ局で全米で生中継される。
詳細はwww.tonyawards.com参照。