アサヒビールUSA 品質の重要性と注ぎ方などを伝授 レストラン関係者向けにセミナー

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大手飲料メーカー「アサヒビールUSA」は12日、マンハッタンの高級日本食レストラン「zuma New York」でレストラン関係者を対象としたセミナーを行った。

セミナーで講義を行う、アサヒビールUSAニューヨーク支店長渡部健治氏=12日、ニューヨーク(撮影:高橋奈)

レストランに訪れた客に、生ビールをおいしく提供する方法を伝授することを目的に、品質の重要性、おいしい注ぎ方、適切な管理方法などが講義され、デモンストレーションも行われた。

セミナー開始のきっかけは、11年に同社の営業担当者がニューヨークに訪れた際、多くのレストランがビールの正しい質の管理やおいしい注ぎ方を知らずに客に提供していることに気付いたこと。自社の商品を高い品質で消費者に届けることを使命と感じ、セミナーを開始したという。

イベントは英語で行われ、2時間弱にわたり(1)なぜクオリティーが重要なのか(2)品質を保つための適正な管理方法(3)ランチブッフェと交流会(4)デモンストレーションと質疑応答―の構成で進められた。

講義の前半では、近年若者を中心に、クラフトビールと輸入ビールの需要が増えている点、消費者は本物志向で、広告よりも自分で味わった体験を信じる傾向が強くなっている点などが示され、ビールの品質を高く保つことの重要性が説かれた。また後半の管理方法では炭酸の圧力や温度、グラスやディスペンサーの扱い方法まで詳細に解説された。さらにデモンストレーションでは、注ぐ時のグラスを傾ける角度や泡のベストな量などが細かく指導された。

セミナーは英語で行われ、参加者は約半数の日本人以外を含むおよそ20人が集まり、熱心に指導を受けるとともに、参加者同士の交流会を楽しんだ。

同レストランでのセミナーは15年から開始されており、今年は年末までにあと3回行う予定であることも明かされている。

昼食を取りながら交流を深める参加者ら=同

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