〈会社探訪〉J. One不動産

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広々としたミーティングスペースを備えた新オフィス

ハイ・エンド物件から学生向けシェアまで扱う

設立15年目でオフィス移転
モットーは「今日の利益よりも明日の信頼」

140社以上の法人と取引があり、ハイ・エンド物件から学生向けシェア物件まで、賃貸・売買双方を幅広く取り扱う「J. One不動産」が設立15年目に当たる今年、ニューヨークオフィスを移転した。区切りの年を迎えた同社代表の山辺亜紀氏に、15年近くにわたり業界の第一線を走り続けてきた秘けつを聞いた。
◇ ◇ ◇
不動産業界はエージェント同士の競争が激しい業界として知られる。完全歩合制で売上高を競い、同じ会社に所属していても協力し合うのではなく数字を競い合って業績を伸ばす。17年前に山辺社長が入社した某米系不動産会社もそんな社風だったが、「この仕組みでは、本当に顧客のためになる物件紹介はできないと痛感して退職、J. One不動産を立ち上げました」。
同社のモットーは「今日の利益よりも明日の信頼」。

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〝ニューヨークのプロ〟として顧客に接する山辺亜紀社長

給与制度・人事制度を整え、エージェントらが、ライバルとして競い合う代わりに助け合える環境を作った。情報交換をしあって顧客にとってベストな物件が見つかるまで全社体制でサポートするチームワークの良さが、同社と顧客との強いつながりを生み出してきたのだろう。
「本当のプロ」であるために、「必要な情報は、五感を使って仕入れるようにしている」山辺社長。自分の足で現場に出向き、見て・聞いて・触れて、その場の空気を感じる。顧客の目線に立った上で、自分の感覚をフル稼働させて街や物件を知る。そうすることで初めて、顧客にとって真に適切な物件なのかどうかを、判断できるようになると「業界に入った時には月に1足はヒールを履き潰(つぶ)していた」ほどの行動力で学んできた。この哲学を受け継いだ各支店のエージェントたちが顧客をサポートする。
これまでの累計成約件数は4000〜5000件ほど。多くの顧客の人生に関わる仕事をしてきたことに、たびたび感謝の思いがこみあげてくるという。15年目に当たる今シーズンだからこそ、事業規模の拡大ではなく「サービス品質のさらなる充実」を目指す。移転後の広々としたオフィスから、これからも多くの顧客の幸せな人生が紡(つむ)がれていくことだろう。

情報

J. One不動産
logo【住所】211 East 43rd St, suite 301,(bet 2nd & 3rd Ave), NYC
【営業時間】月―金 午前9時半〜午後6時半/土日 予約制
【電話】ニューヨーク本社:212-661-1111
クイーンズ・ロングアイランド支店:212-661-1111
ウエストチェスター・グリニッジ支店:914-835-3333
ニュージャージー支店:201-313-1115
【Eメール】ny@jonecorp.com
【ウェブ】www.jonefudosan.com

(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年4月11日号掲載)

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