〈特集〉ディスコ インターナショナル「キャリアフォーラム」に潜入取材

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〝隠れた優良企業〟と出合う機会も
会場内はグローバル人材の宝庫

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ラウンジでは、就職・転職活動中の求職者が膝を交えて情報を交換

group_l_005企業研究や情報収集は、就職・転職活動の成功を左右する、重要なプロセス。しかし、こと日本企業に関しては、米国における情報収集の機会は少ない。「留学経験を生かして活躍したい」「しかし企業や仕事について深く学べる場がない」。そんな悩める求職者に、情報収集や面接の機会を提供しているのが、ディスコ インターナショナル(社長/夏井丈俊)の日英バイリンガル就職イベント、「キャリアフォーラム」。今回は、2月21日・22日にチェルシー地区で行われた「ニューヨークキャリアフォーラム2014」に潜入取材を行った。

“生の声”を聞いて志望対象を広げよう

同イベントの来場者数は、延べ375人。製造・旅行・IT・マスコミをはじめ幅広い業界から求人企業15社が参加し、冬の外気温とは裏腹に、会場内は熱気に包まれた。各企業のブースでは、人事担当者や社員と求職者との活発な質疑応答が展開され、インタビュールームでは面接も行われた。
転職希望の社会人をはじめ幅広い年齢層の参加者がいる中で、今回は学生を中心に話を伺った。「会場で初めて名前を聞く会社もありましたが、説明会でビジネスモデルや仕事の面白さを伺い、興味を持ちました」と語るのは、留学生の前田耕太さん(仮名)。これまでは一般消費者に名前が知られる企業のみを志望していたが、今回のキャリアフォーラムへの参加で、対法人向けビジネスでトップシェアを持つ“隠れた優良企業”にも出合えた、と話す。
確かに、インターネットや本での情報収集では、元々興味があった企業のページのみを選択してしまいがち。多数の企業が一堂に会するキャリアフォーラムで“生の声”を聞けたからこそ、志望対象が広がったという参加者の声は多い。

来場者は多国籍、第三言語OKの人材ズラリ

取材を通じて印象に残ったのは、来場者の国籍がアジア、南米、欧州と多様であったこと。取材は日本語で行ったが、もちろんその受け答えは完璧だ。主催者に話を聞くと来場者の半数以上が、日本語・英語に加え、第三言語を話せる人材とのこと。日本の言語や文化を熟知し、他言語でのコミュニケーションも可能という、まさにこれからのグローバルマーケットを切り拓く人材が、米国全土・世界各地から集結したイベントとなった。

求職者仲間との情報交換の場に

日本では、この季節から佳境を迎える就職活動。米国では目指す業界や職種によって活動時期は分かれ、早期にインターンシップを行う学生もいれば、卒業前まで活動を待つ学生もいる(図・留学生のスケジュール参照)。
「皆が一斉に就活モードに入る日本とは違い、米国での活動では孤独感を感じることも。キャリアフォーラムでは就活仲間と情報交換ができ、心強い」と語るのは、米国育ちの中条絵美さん(仮名)。
今後のキャリアフォーラムは、6月に東京、10月にロサンゼルス、11月にボストンなど、世界各地で開催予定。
ニューヨークを皮切りに、多くの求職者はこの複数のキャリアフォーラムに参加しながら就活を行っていくことになる。

図を参考に自分の状況に最も適した活動計画を立てよう基本 CMYK

(「WEEKLY Biz」2014年3月22日号掲載)

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