ニューヨーク育英学園で行事

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全日制部門で学園祭

子供たちは「表現をする」楽しさを深く、広く学んだ

ニューヨーク育英学園(ニュージャージー州イングルウッドクリフス、岡本徹学園長)の全日制幼児部・小学部合同の学園祭が、11月19日、イングルウッドクリフスにあるノースクリフ・スクールで盛大に行われた=写真。豊かな表現力を育む場であるこの行事では、幼児部・小学部一貫校の特色を生かし、9学年にわたる園児・児童たちが、一同に会し、歌や踊り、劇などに取り組んだ。

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学園祭が初めての参加である年少さくら組の劇は、おとぎ話「おむすびころりん」。穴の中に転がる動作や、ネズミたちとお祭りの様子など元気いっぱいに演技をする園児たちに、会場は温かい空気に包まれた。年中すみれ組は、「めっきら もっきら どおんどん」。愛らしい妖怪との出会いと昔懐かしい遊びを元気に楽しみながら演じた。幼児部最後、年長ひまわり組の劇は、名作「スイミー」。海中の世界をイメージしたダンスなど、体いっぱいで友情を表情豊かに表現した園児たちに会場からは大きな拍手が送られた。

小学部音楽発表では、低学年(1〜3年)、高学年(4〜6年)、そして、全学年での合唱発表。会場いっぱいに響き渡る歌声に、観客も引き込まれていた。
今年の英語科の劇は「Aesop’s Haunted House of Fables」。あるハロウィーンの夜に、イソップ寓話のお化け屋敷に迷い込んだお話を、各学年が英語で表現した。育英クロスメソッドによる週10時間の英語学習の成果が表れた劇であった。

小学部の発表では、1年生は、柳家喬太郎の落語絵本から「母恋いくらげ」の劇を、元気いっぱいで演技を発表した。2年生は、テレビドラマでおなじみの「水戸黄門」を、テレビさながらの演出と、迫真の演技で会場を盛り上げた。3年生は、ブロードウェイでもおなじみの名作「オズの魔法使い」を、歌とダンスでリズミカルに一生懸命に演じた。4年生は、「3匹のかわいいオオカミ」。3匹のオオカミの兄弟が悪い豚から身を守ろうと奮闘する様子は、会場全体が笑顔に包まれた。5年生は、もう一つの時間の中で、仲間と出会い、共に戦う様子を描いた「2分間の冒険」。演技とともに、息の合った力強いダンスを披露した。そして、小学校生活最後の劇となる6年生は、「とにかく、ひたすら、けんめいにやる」という応援の哲学を通して、本当の輝ける場所を見つけていく青春ストーリー「育英中学応援団」。最高学年として、心を打つ感動の舞台だった。
学園祭を通して、どの舞台でも、劇に対してひたむきに取り組んでいる姿が子どもたちの演技からひしひしと伝わってきた。どの学年も劇の中にダンスや踊りをふんだんに取り入れている。また、6フィート×36フィートの舞台背景画が各学年とも色鮮やかに描かれており、来場者を驚かせた。今回の行事で子供たちは「表現をする」楽しさを深く、広く学んだ。

同学園は11月18日に創立37周年を迎えた。同日、体育室に全児童が集まり、岡本学園長より同学園の歴史を聞き、記念の紅白まんじゅうを受け取った。

(WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年12月6日号掲載)
〈情報・写真提供〉ニューヨーク育英学園

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