カーネギーホールで花とアーティストの祭典

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IFA主催「Kajiki’s Artist Show in NY/花とアーティストの祭典」
6回目のNY開催、チケット無料進呈中!

社団法人IFA国際フラワーアレンジメント協会(IFA/梶木敏巳会長/ginza-ifa.com)主催による地域振興と国際交流を目的とした音楽と花のブーケショー「Kajiki’s Artist Show in NY/花とアーティストの祭典」が16日、ニューヨークのカーネギーホールで開催される。

今までのイベントの模様(撮影:鈴木貴浩)

今までのイベントの模様(撮影:鈴木貴浩)

ショーでは、花と着物、歌や楽器演奏などを組み合わせ、フラワーデザイナーが新作の和洋装ブーケをショースタイルで発表していく(プロデュース・上村良子理事長)。

2部のゲストには「ロマンティック東京」でオリコン演歌歌謡曲チャートで初登場1位を獲得した、人気急上昇中の新世代歌謡グループ「はやぶさ」のヒカルさんを迎え、歌と三味線のパフォーマンスを行う。

また昨年に引き続きシンガーソングライターモモさんも登場し、数人のダンサーによるパフォーマンスも行われるなど、バラエティーに富んだ内容となっている。

同ショーの魅力や思いについて、同協会の梶木敏巳会長、上村良子理事長の2人にお話を伺った。

梶木敏巳・IFA会長に聞く
花添えて、カーネギーホールから日本の音楽を発信したい

梶木敏巳・IFA会長
「花を添えて、日本の音楽をニューヨークのカーネギーホールから発信したいという思いがあります」と語る梶木敏巳・IFA会長。
もともとはフリーの司会者、音楽プロデュースの会社設立を経て、1992年に同協会を設立した。音楽業界から花の世界に入ったため、カーネギーホールで夢を果たすという発想は自然だったという。

パリやロンドンなど世界各国で定期開催

同協会は世界20都市に事務局や支部を展開し、ニューヨーク以外にもパリやロンドン、ローマ、ハワイ、上海など世界各国で定期的にイベントを主催しているが、カーネギーホールでのイベントは今回が6回目。花だけではなく音楽の世界にいたからこそ、世界の信用や知名度が抜群なカーネギーホールでの開催には強い意義を感じている。

また、日本の地域振興やアーティストを世界へ知らせるためには、日本から世界へ発信するだけでなく、ニューヨークで活躍した上でそこから発信することが、ヨーロッパをはじめとする世界中の人々により受け入れられやすいと考えている。

過去5回、同ホールでの開催実績を持つ梶木会長は「とにかく全力で熱い思いを込めてやってきたイベントが少しずつニューヨークの方たちに理解され、毎回見に来てくださる方がいらっしゃるのは本当に有り難いと思います。現地で応援してくださる方々に、この場を借りてお礼を言いたかったのです」と喜びを語る。また、「ニューヨークのお客さまは日本国内とはまた違う意味で優れた感性を持っておられるので、毎回緊張感があります。やはり、演目の一つ一つの反応がより真剣でニューヨークの方は鋭いなぁと思います」と述べた。

九州や東北地方からアーティストが発信

梶木会長が話す同ショーの見どころは、まず出演者の顔ぶれだ。会長の出身地でもある九州唐津市の地方議員で歌手の進藤健介さん、メジャーデビューした後に地元青森の三沢市で歌手やラジオパーソナリティーとして活躍中のシンガーソングライターのモモさん、そして横浜市をベースに横浜にちなんだ曲でデビューして以来、人気の次世代歌謡曲のユニット「はやぶさ」のヒカルさんだ。

「日本の地域振興のため」という原点に立ち帰り、東京、横浜、九州や東北という地方からアーティストが発信することに価値があるという。

新素材「クリスタルパフュームフラワー」中心に

次に、新しい素材でのフラワーの展示とフラワーショー。これまでは日本の新しい花文化としてプリザーブドフラワーが中心だったが、今回は「クリスタルパフュームフラワー」という新しい素材が中心となる。

石けんの香りのする樹脂加工された新感覚のアーティフシャルフラワー「パフュームフラワー」とスワロフスキー社などのクリスタルビーズやアクセントビーズをコラボレーションしたフラワーデザインで、協会独自開発の素材となる。

幅広く日本文化を

さらに、立教大学のミスコンテスト、ミスターコンテストの受賞者メンバーや若い踊り手などさまざまなジャンルの歌手による自由なパフォーマンスも見もので、幅広く日本文化を楽しめるショーの構成となっている。
今後について梶木会長は、「いずれは『アーティストの国、ニッポン』として活力のある日本作りの社会貢献のお役に立てればうれしい」と意気込みを述べた。

 〈profile〉かじき・としみ
社団法人IFA国際フラワーアレンジメント協会会長。佐賀県唐津市出身。明治学院大学で地域サークルに所属し、地域のイベントを経験。フリーの司会者、音楽プロデュースの会社設立を経て、1992年国際フラワーアレンジメント協会を設立。世界各国で音楽会&フラワーショーを主催、MCも担当する。ハワイホノルルフェスティバル財団国際親善文化大使。コロンビア大使館、エクアドル大使館より感謝状授与。横浜市に花のある街ベンチを寄贈、横浜市長より表彰される。「Kajiki’s Artist Show」をカーネギーホールで連続6回(今回含む)、国連ユネスコパリ本部で連続3回開催。

 

上村良子理事長
華やかなステージ演出できたら

上村良子・IFA理事長

 

初のステージ装花演出に意気込み

上村良子・IFA理事長は、同ショーの総合プロデューサーを務める。フラワーデザイナーでもあり、フラワーアーティストを束ねてロビー展示や舞台装飾も手掛けている。

過去5回と実績を重ねていることで「日本の新しい花文化の紹介とフラワーデザイナーたちの腕を振るった作品コンテストに重きを置いていましたが、現地の方々からのご意見を伺ったことで、年々開催するごとにイベントの幅が広がってきたと思います」と話す。

ニューヨークでの開催は「長年、パリやロンドンでイベントをしてきましたが、ニューヨークというスタイリッシュ性のあるアーティストの街での開催に憧れていました」と語る。

今回のフラワーショーが昨年までと違うところは、初めてステージ装花の演出ができるところだという。それまではロビーやパフォーマンスとしての花の演出であったが、ステージ全体を花で演出するのは初となる。

輸送の問題や時間などに苦労したが「機会をいただき光栄に思っています。華やかなステージを演出できたらと思っています」と意気込みを話す上村理事長。開催を直前に控え「日本では各人のフラワーデザインの制作追い込みに入っています。それぞれの熱いメッセージが込められている作品をお預かりすることの重要性を感じています」と思いを語ってくれた。

 〈profile〉 うえむら・りょうこ IFA国際フラワーアレンジメント協会理事長。(社)花と音楽のある街振興会理事。NFD講師を経てIFA世界17都市支部設立に貢献。パリ、ロンドン、ハワイ、上海など世界プリザーブドフェスティバルコンテストを総合プロデュース。ハワイ州知事およびホノルル市長より連続で歓迎会に招待され、米国ホノルルフェスティバル財団よりハワイHFウェディング公認デザイナーおよび国際親善文化大使の活動として認定される。さまざまなジャンルのアーティストとコラボレーションして地域振興国際交流活動に力を注ぎ、現在は16年開催予定の国連ユネスコパリ本部での「花と日本文化・伝統工芸品展」に向け準備中。

 

今までのイベントの模様(同)

今までのイベントの模様(同)

IFAの活動● IFAはフラワーアレンジメントと花の普及、デザイナーの養成を目的に1992年に日本で発足した協会で、2001年に法人化、海外での支部展開や教室活動を行っている。グランドプリンス高輪ホテルや赤坂プリンスホテル、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ、ホテル阪急インターナショナルなど、一流のホテルのエントランスのディスプレー展示にはじまり、八代亜紀さん、島谷ひとみさん、小柳ゆきさん、ささきいさおさんらアーティストのステージ装花など、さまざまなコラボレーションを行ってきた。

★INFORMATION★
【日時】 11月16日(月)午後7時半(同7時開場)
【会場】Zankel Hall at Carnegie Hall
【場所】 881 7th Ave(bet 56th & 57th St)NYC
【チケット】無料
【チケット問い合わせ】 IFA担当/成嶋(なるしま)917-573-9878(米国)
【Eメール】ifa.narushima@gmail.com

(2015年11月14日号掲載)

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